中国で広がるウイスキー造りの波

中国と言えば、これまで紹興酒や白酒といった伝統的な酒が主流でした。しかし、近年ではウイスキーが新たな人気を集めています。特に注目すべきは、中国国内でのウイスキー造りが広がっていること。この現象は、地元の消費者の嗜好が変化しているだけでなく、中国の酒造業界が新たな挑戦を続けている証拠だと予想しています。消費の停滞の状況なので、そんな時ほど、新しい潮流が生まれてくるものです。

数年前から日本のウィスキーが売れていた

日本のウイスキーが中国市場で急速に人気を博しました。特に、山崎や白州などの銘柄は、その品質の高さと独特の風味で多くの中国人の心をつかみました。このとき、これらの有名なウィスキー以外も売れました。あまり表に出てきていませんが、地方のウィスキーが中国で売れているのを耳にしたことがあります。そのためか、ウィスキー専門の小売店もオープンしていたことがあります。(現在はそのお店はありません)ブームだったと感じます。

ただ、日本のウイスキーの成功は、中国の消費者がウイスキーの魅力を再発見するきっかけとなり、地元市場における需要を喚起した可能性があります。これが、中国国内でのウイスキー生産を促進する一因となっているのでしょう。ウィスキーの製造は多額の設備投資が必要。売上もすぐには上がりません。数年後から販売できる製品です。そのような長期の多額投資の根拠となるのがウィスキーブームだったと思います。

20年後に受け取る

クラウドファンディングにおいて、「20年後に受け取れるウィスキー」を販売したのがキリンです。ウィスキーを製造するのに20年間かけてお客様に届ける。これを11万円で販売。売り切れています。途中でミニボトルを6回受け取り、20年後にボトルを手に入れる内容です。

このクラウドファンディングからもわかるように、ウィスキーは価値を上げるためには年月がかかります。事業立ち上げとしては想像以上に時間がかかり資金が必要です。ニッカウヰスキーも創業時に売上がなく、出資者から指摘されシードル(りんごのお酒)を生産していた経緯があります。

まとめ

新しいトレンドが形成されるには、何かのヒットやブームがあります。今回の中国ウィスキーのトレンドも日本のウィスキーブームが要因だと解釈しています。また、ウィスキーが高尚な文化を漂わせているので根付く可能性もあると考えています。

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