どこにつかうのか

「飲み会で5,000円払うなら、1人でおいしいご飯を食べる方が価値がある」。そんなことを言う人が増えているそうです。お金の使い道を厳密に考えるようにする人が増えているのでしょう。飲み会が嫌われているわけではなく、
・飲み会の目的
・飲み会の意味
を考え、価値判定をしているわけです。意味のない飲み会を回避する考えです。有益な会であれば出席するでしょう。1回も無駄にしないという姿勢がそこにはあるのではないでしょうか。

これもインフレ現象

支出を厳密に判定したいと考えているのは、世の中がインフレだからという側面もあります。そのためか、友人との付き合いに関して、
・「フレンドフレーション(Friendflation)」
という新しい言葉が出てきました。

・Friend(友人)
・Inflation(インフレ)
を掛け合わせた造語。物価高が人付き合いのコストを押し上げ、友人関係にまでコストパフォーマンスの考え方が持ち込まれている現象を指します。シビアになっているのを表現した言葉ですね。このようなコスパ判定をする気持ちはよくわかります。無駄な出費や無駄な時間浪費を避けたいという欲求は増えていると思ってまちがいありません。

「付き合い」の価値が変わる

食事会への参加を絞り込む傾向は以前から感じていました。人が集まらないのです。ビジネスの場合は、個人負担がない場合があるのでここでは除きますが、プライベートなどは
・投資対効果
を考える習慣がついたようです。見極めをかならずするようになったのです。

同じ金額で得られる満足度を比較したとき、「一人のほうが幸福度が高い」という結論に至れば、躊躇なくそれを選ぶ。この変化は、単なる節約志向ではなく、価値観そのものの転換ともいえるでしょう。この変化を見落としたくないと考えています。

まとめ

フレンドフレーションは、物価高が人間関係のあり方にまで影響を及ぼしている現象であり、今後は、「コミュニケーションの再設計」が求められます。
これは、付き合いを避けているのではなく、価値のある付き合いを選んでいると解釈すべき。この変化を理解せずに「飲みニケーション」ばかり繰り出せば、コミュニケーションの亀裂が発生するのではないか。そう感じます。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆