fjconsultants Blog:4,593投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
イメトレ
スポーツの世界でもトレーニングにイメージトレーニングが採用されています。
リアルに試合本番をイメージすることによって成長していく。
そんなプロセスです。
その領域の手法について取り上げます。
イメージトレーニング、ビジュアライゼーションと呼ばれる領域は主にスポーツで採用されている手法です。
通称《イメトレ》と呼ばれています。
このイメトレを効率よく行う『PETTLEP』と呼ばれるアプローチが提唱されています。
これは下記の単語の頭文字を並べた名称です。
Physical | 身体 | 動作をシミュレーション |
Environment | 環境 | 環境・場面を想像 |
Task | 課題 | 達成したい動作 |
Timing | タイミング | 時間軸でシミュレーション 同等スピードor スローモーション |
Learning | 学習 | 学習内容を想像 |
Emotion | 情動 | プラスの感情により場面をコントロール |
Perspective | 志向性 | 客観的視野(3人称、1人称) |
提唱したのは科学者のPaul S. Holmes氏とDave Collins氏。
上記の内容でイメトレするとスポーツが上達する。
特に、複数取り入れるほど正確なシミュレーションができると考えています。
正確なイメージができるほど上達すると言われていますのです。
Paul S. Holmes氏
https://scholar.google.com/citations?user=Vy216FcAAAAJ&hl=fr
実際は複合で
スポーツの場合、イメトレだけで終わることはありません。
実際に体を動かして練習します。
ただ、練習だけで終わると成長に限界が来てしまう。
だから、『PETTLEP』に基づいたイメトレを追加することが有効なのです。
現在、スポーツではイメトレを取り入れた複合型がほとんど。
練習を振り返るイメトレや、試合・本番をイメージするイメトレなど採用されています。
その時に、『PETTLEP』という指標があるとわかりやすい。
何を基準にイメトレするのか。
具体的な7ポイントで想像すれば成長へと結びつけることができるのです。
まとめ
こうした内容はスポーツだけに限りません。
ビジネスにおいても、事前にシミュレーションすることは多い。
結果を出す人ほどリアルなシミュレーションをしているか、リアルな想像ができるまで何度もイメージしています。
このシミュレーションを教える場面では、『PETTLEP』を提示すると理解しやすいですし、イメトレの練習もしやすい。
取り入れていきたい部分です。
参考:頸部運動による追従課題が運動イメージ想起に及ぼす影響
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/28/5/28_577/_pdf