3ヶ月前と今

3ヶ月が過ぎようとしています。覚えているでしょうか。3ヶ月前にスタートしたことを。そう、行動制限がなくなりました。しかし、外に出るときもマスクをしている人がほとんどでした。8割以上がマスク着用していたのです。それが、3ヶ月過ぎるとどうなったのか。7月の猛暑も影響があると思いますが、マスクの着用は半分以下になっています。夏休みに入り帰省される方も見かけるようになりましたが、マスク着用率は低くなりました。実感としては2〜3割程度です。

感じるのは、3ヶ月という時間の中で、人々の行動が変わったこと。特にマスク着用に関連する行動が変わったのです。その点について、時間と行動変容について感じていることをまとめてみます。

変容要因

マスク着用の行動変容については、様々な要因が影響しています。社会的な常識や健康への懸念、まわりへ迷惑をかけたくないという気持ち、季節の変化、感染症の状況など多岐に渡ります。

振り返ると、3ヶ月前に行動制限がなくなったことで、人々の警戒感は自然と減少しているかもしれません。また、7月の猛暑がマスク着用率の低下に影響を与えたことも重要な要素でしょう。さすがに暑いのを耐えるのは誰でもストレスが高い事象です。暑いのを避けたい、暑いのを極力減らしたいという選択をしていることになります。

夏休みに入り、帰省客も増える中でのマスク着用率の変化については感じることがあります。お子さんを連れて移動することさえ避けていた人も多かったと記憶しています。それが最近ではマスク着用率はかなり低い。ほとんど着用していないのです。変化率が大きいと感じます。

必要な期間

3ヶ月前のことを思い出そうとすると、その内容が数年前の記憶のように感じることがあります。この3ヶ月という期間が、何年も前のことのように感じるこの感覚はなぜなのでしょうか。

時間の経過に対する感覚は個人によって異なりますが、3ヶ月という時間は、行動制限から自由な行動に至るまで、行動や意識に変化をもたらす十分な期間であると言えるでしょう。3ヶ月あれば行動は変容するという事例のひとつになったと感じます。

まとめ

人の行動は意思が根底にありますが、自然な感覚で行動を変えていくこともあります。まわりの人の行動を見て変わることもあり、まわりからの影響は小さくありません。またメディアの論調によって、「もう大丈夫かな」と判断することもあります。自分で判断すると自分に責任が生じるので、できればそれを避ける傾向もあります。そのため、他人がOKしているという事実を見出しているときもあるのではないでしょうか。こうした行動変容は集団心理を察知するためにも背景を探っておきたい内容です。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆