思ったより速い

この1年を振り返るだけで感じることがあります。テクノロジーの進歩は想像以上に速く、そのペースは加速するばかり。また数ヶ月後には、あっと驚かすテクノロジーが出てくるのは確実です。今日使われている成功パターンは、わずか1年後、2年後には使えなくなる可能性があるかもしれません。そんなタイミングが来ています。

もし1年後2年後に、現在の勝ちパターンや成功パターンが使えなくなった場合、どのように対処するべきでしょうか。気になりますが、実際にそうなっていないので、あくまでも先のことのように感じます。ただ、いきなり場面展開するので、このシナリオをシミュレーションしておきたいと最近は感じます。

キャッチアップ

まず第一に、新たなトレンドや技術の研究成果についてキャッチアップしておきたい。新しい技術を使えば使うほど、生産性は上昇します。成果も増えていくのが普通です。生産性の向上は新しい技術の利用と比例するのは、データによって証明されています。単に新しいツールを導入するだけなのです。現在のプロセスの方がやりやすい、使いやすい、と現場からは言われますが、新しいツールを使いこなすようになれば、時間効率は上がります。2割、3割のアップだけでなく、2倍の生産性も目指せるのが現在の流れです。

成長ループ

新しいテクノロジーは、自分の能力を拡張させるので、今までできなかったことができるようになります。そのとき、「それならば、あれもやりたい」「今までできなかったことができるのでは」と思考が広がります。進歩するにつれ、新しいアイデアや手法が生まれるのです。このサイクルに入ると、成長のループになっていくのは確実で、テクノロジーがきっかけとなる発展が約束されます。

単に対応

勝ちパターンが続かない、と考えておけば、こうした新しい発想を考える時間を取るものです。焦りでもなければ、心配でもありません。冷静に時代を見れば、そうなるだけです。変化スピードが遅い年もあれば、速い年もあります。速いときは、そのペースに合わせるだけです。別にマイナスに受け止める必要はなく、冷静に対応するだけだと感じます。

まとめ

勝っているとき、成功しているときほど、継続を考えなければなりません。その状態がいつまで続くのか。それを予想しながら結果を見るしかありません。実際、2023年4月から9月にかけて絶好調な企業も多数ありますが、10月以降は失速気味。複数で同じ現象が見られます。理由は消費マインドの冷え込み。これがいつまで続くのか予想するのも大切なポイントになりそうです。

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