「効率を考えると、それは必要ありません」

一見すると、とても正当な判断です。

しかし、すべてを効率だけで判断することは正しいでしょうか。

過去の事例ですが、業務の分担制をすすめる部署がありました。

分担するからには、割り当てられた内容について

深く知ることが大事ですね。

では、

隣の人が取り組んでいる内容については、知る必要が

あるでしょうか?

「効率の観点から、そこまでは必要ありません」

と答えた人もいました。

逆に、

「最初はムダに見えますが知ることにより全体の効率は

上がると思います」

と考えた人もいます。

【短期的に見るか、長期的に見るか?】

【部分最適で見るか、全体最適で見るか?】

【部分効率で判断するか、全体効率で判断するか?】

 によって返答が変わります。

経営においては、この見方、判断方法の両方を

検討してから判断しなければなりません。

ひとつのものさしで、即決判断することはできないのです。