価格が上がると

価格が上昇している業界、高騰している業界では製品ラインナップに変化が出てきています。もしくは、パッケージ(個数、数量)に変化が出てきます。価格が上昇しているので、価格を同じにするためには
・数量を減らす
・分量を減らす
ことをするのです。それでも、価格が高騰している場合は、
・細分化して売る
ことになります。たとえば、最近は米の価格が上昇しています。中には2倍の価格になっている米もあるようです。そうなると
・5kg
・10kg
というパッケージより、
・1kg
・2kg
・3kg
といったパッケージが増えていくのではないでしょうか。消費者もまとめ買いが減り、必要なものを必要なときに買う習性へと変化していくと予想しています。

製品ラインナップも

住宅は価格が高騰したままが続いています。もともと、円安の前に外材(外国の木材)が高騰しました。その後に、円安が続いたので、部材が高くなったままなのです。しかも、住宅をつくる大工さんの工賃も上昇したため、新築住宅の価格は上がりっぱなし。

そのため住宅メーカーの中には、いくつかの間取りから選ぶシリーズ(製品ラインナップ)が発売されるようになりました。限定された間取り(プラン)の中から選んでもらえれば、価格帯が安く提供できる仕組み。たとえば、50個の間取りから選べるシリーズを発売したメーカーもあります。2階建、床面積は25ー30坪が中心で、価格帯も2000万円台になっているようです。手の届きそうな価格帯にマッチさせたラインナップになっているのがわかります。

今後

インフレが続いていますが、今後も続くと予想しています。極端な話をすれば、数十年単位でインフレが続くはずです。インフレターゲットとして前年比上昇率2%という指標があります。(2%という数値には根拠はありません。あくまでも目標です)

これが30年超続けば、おおよそ価格は2倍近くになっていきます。貯蓄は半分の価値になりますが、借金の返済は軽減されます。国の借金も減ることになるので、「インフレ税」と呼ばれるのはそのためです。

まとめ

インフレ脳で考えるようにしなければならない時期に来ました。過去との決別なのかもしれません。過去の成功体験が通用しなくなることも増えるでしょう。新たな成功パターンをつかみ取る人が、継続を手に入れると感じます。

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