見習う可能性
米国の次期政権が大絶賛している先は「アルゼンチン」です。ミレイ政権の実績を大きく評価しています。ミレイ氏はもともと経済学者。その、ミレイ政権が発足したのが2023年12月10日。現在1年間が過ぎたところです。結果が出ており、大幅改善したと評価されています。主に取り組んだことは財政緊縮です。具体的には、
・公共事業停止
・省庁を減らした
ことです。同時に規制緩和も進めています。その成果が、
・インフレが落ち着いた(2%台)
・財政収支黒字化へ(16年ぶり)
となっています。この政策は「異例」と表現されており、あまり事例のない内容です。国際通貨基金(IMF)も「期待以上」と評価しており、注目されているのです。ただ、それにともなう痛みもあります。すべてがプラスではありません。
・経済は冷え込んでいる
・失業率は増加
しているのです。現在は、政権支持率が高いので問題になっていない状態です。
アルゼンチンのインフレ率117.8%、大幅改善の1年
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1505W0V10C25A1000000
[社説]アルゼンチン改革の実さらに
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK166VV0W4A211C2000000/
DOGEとは
トランプ政権では、イーロンマスク氏が「政府効率化省(DOGE)」を任されることになっています。マスク氏のX(Twitter)の発言を見ればわかりますが、マスク氏はアルゼンチンのように思い切った
・支出削減
・省庁再構築(連邦政府機関再構築)
・規制削減
を考えているようです。おそらく実行すると思われますが、その結果はアルゼンチンと同じようになるでしょう。削減することで支出は減少し、財政は安定すると思います。しかし、同時に経済の冷え込みか失業率上昇は避けられないでしょう。同時にインフレ再加速も懸念されるところです。どこまで思い切ったことを実行できるのかは未定ですが、その決定内容によって2025年の米国情勢が決まってくると思います。
まとめ
米国は新しい大統領になると官僚も交代するので大きく政策が変わります。その点は日本と違う点です。そのため、2025年の米国については大きな振れ幅で予測されています。3月くらいまでは、驚きの内容が出てくることも想定しておくべきでしょう。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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