世界トップになったEコマース

四半期ベースの売上高ランキングで、Amazonが世界トップになったようです。今までトップだったウォルマートを抜いたことが話題になっています。ウォルマートは長年トップの座にいました。リアル店舗でも巨大ですが、Eコマースも拡大しつつあります。Amazonは、ようやく世界トップになった形です。時間がかかりました。

売り上げ世界首位、Amazonがウォルマートから奪取
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN200EP0Q5A220C2000000

25年前の状況は

2000年ごろのITバブル時には、
・小売業はEコマースに置き換わる
と言われていたのを思い出しました。市場はEコマースが席巻すると予想されていたのです。その期待値がITバブルになったわけです。その後、着実にEコマースは拡大しつつありますが、リアル店舗の小売業も残っています。減ってはいますが大きく減少したようには感じません。個人店が減っていますが、リアル店舗は新規で巨大店舗がオープンするので、残存しているのです。

結局時間がかかった

Amazonの売上が世界トップと言われても、ITバブルを知っている人から見れば
・今ごろトップなのか
と感じるのではないでしょうか。時間がかかっていると感じます。時間がかかった理由はいくつかあります。消費行動は、一度確立されると、大きな慣性力が働きます。外部からの力(ネット革命)が加わっても、すぐには変化せず、徐々に抵抗しながら変化したのです。セキュリティ面の不安解消も時間がかかりました。クレジットカードの普及が低かった日本では、カード決済の信用性を高めるには時間がかかったのです。

とはいっても今後も拡大

これからのことを予測するとEコマース市場は拡大を続けます。有望な市場なのです。マッキンゼーのレポートでは、
・今後15年最も拡大ポテンシャルがある市場:Eコマース
となっています。EV市場でもなく、AI市場でも、宇宙市場でもないのです。Amazonでも時間がかかった事実を考えると、今後時間をかけてEコマース市場は拡大していくのでしょう。

まとめ

30年間の時間軸で振り返ると現在から未来の動向が予測できます。期待値で大げさな表現が飛び交いますが、冷静に判断しなければなりません。これからEコマースのポテンシャルが発揮されるのです。そうなると他の市場も時間をかけて普及するシナリオも想定しておく必要があるでしょう。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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