業務ソフトの常識が変わる

「SaaSの死」という言葉が出てきました。2026年2月、米国AI企業のアンソロピック社がAIの新機能を発表。その影響が大きく出ました。セールスフォースをはじめとするSaaS大手企業の株価が下落。盤石と思われていた企業でさえ、評価が下がったのです。これは予想していなかった動きではないでしょうか。SaaSというビジネスは、サービスを利用し始めるとなかなかやめることができません。企業向けのSaaSだと、データを保存しているケースもあるので、依存度が高いのです。継続率も高く、収益も大きいビジネスの代表とされていました。スタートアップ企業でもSaaSを目指す人も多く、知り合いでもそこに向かっていたのです。

なぜ評価が下がったのか

AIによってなぜSaaSの評価が下がったのか。AIエージェントが要因です。AIエージェントは自律的に動くAI。そのAIエージェントがSaaSの機能を代替してしまったのです。しかし、それだけなら、問題は大きくなりません。なぜならば、SaaSにAIが搭載されれば問題が消滅していくからです。

今回の争点はSaaSの課金方法が影響しています。SaaSは
・ライセンス契約
を行うことが普通。使う人の数によって課金しています。使用量や利用量は関係ありません。使い放題です。それが、AIエージェントを使うと
・1ライセンス
だけで使えてしまうのです。AIエージェントがSaaSを見に行けば、
・集計
ができてしまうのです。このままでは収益が減るのは確実なのです。

料金体系変わるだろう

このような状況が普及したとき、SaaSは料金体系を変更することになるでしょう。ライセンスごとの課金ではなく、
・利用量
に対して料金が発生する従量課金へ変わっていくと予想しています。SaaSの役割が変わるでしょうし、SaaSのポジションも変化することになるでしょう。

また、SaaS企業はスタッフを数多く抱えていました。ここも現状は削減フェーズに入りました。削減の報道が出てきたことを見れば、会社の中が大きく変わっているのがわかると思います。

まとめ

1年前では考えられないような変化です。SaaSは企業として盤石だと思っていました。そのビジネスモデルが崩れてしまうのを見ると、SaaS業界に「まさか」が来ているのを感じます。規模が大きければ安定性が高いはずですが、今回は、規模が大きいことが逆に作用する可能性もあり、そういう意味でも、まさかだと思います。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆