考えれば考えるほど

それにしても、急な値上げ通達が届き始めているようです。
・4月から75%アップします。
・4月より4割値上げします。
という連絡が来ているそうです。数%アップでもなく、10%アップ、20%アップでもない。さらにそれ以上の上昇が部分的に現実になっています。

根源的な問題

石油由来の製品や部品、部材が不足すると、需要と供給のバランスが崩れます。大きく崩れていきます。製造が減少し、在庫が減るのが予想できるので、早々に大幅な値上げをしてバランスを保とうとしているのです。

原油からどのような製品がつくられているのかは、下記を参考に見てほしい。影響のある業界はここに書いてある業界以外にもまだあります。ここに記述してあるのは、直接的な影響がある業界だと理解してください。
◆原油
→ナフサ
→エチレン・ベンゼン・トルエンなど
→樹脂、塗料、洗剤、合成ゴム、肥料、医薬
→【影響のある主な業界】自動車、電機、通信、建設、生活用品、機械、医療

値上げラッシュは一時的か

こうした状況を「いずれ落ち着くだろう」と静観するのは危険。地政学リスク、円安基調、サプライチェーンの脆弱性が重なり、資材価格の上昇はもはや一時的なショックではないでしょう。業界ごとに見ても、心配な業界もあります。特に、住宅業界は金利上昇によるローン返済額の上昇もあり、部材高騰、建設費高騰はダブルでネガティブ事項が到来しています。

まとめ

材料の仕入れをまとめて行う企業も出ています。ただ確保できたとしても、それも限定的。長期化すれば、いずれ在庫切れになってしまいます。部材、材料、部品は1個でも手に入らなければ、製品が完成することもありません。製品が完成しないメーカーが出てくるかもしれないと予想しています。

滞ると、いかに世界中でサプライチェーンを構築していたのか、理解できます。たった1か所が滞るだけで、世界でこれだけ停止するのです。繊細なサプライチェーンだったことがわかります。このリスクに対して、対応できる部分と無力な部分があります。企業のBCPが問われる時期ですし、個人でも準備の時期になります。「できることは今のうちに対応しておく(準備しておく)」ことだと考えています。早過ぎる、と言われるくらいでちょうど良いのではないでしょうか。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆