マーケットの「その先」を見る
過去最高になりました。ガソリン補助金の支給単価が、2026年3月に1リットルあたり48円10銭。最大の補助になります。ガソリン価格はクルマ通勤の方は、毎日目にするので気になるところです。この補助金によって「なんとか許容範囲」に収まっているのではないでしょうか。そんな感覚だと感じています。
しかし、別の視点で見ると、違った景色に見えてきます。少し先のことになりますが、こんなワーストシナリオが描かれています。
・補助金の膨張が続く
→財源をまかなうために国債を増発する
→国債が増えれば金利が上がる
→金利が上がれば財政負担がさらに膨らむ
→いずれ補助金を維持できなくなる
→その瞬間、抑え込まれていた物価が一気に噴き出す
インフレ状況が悪化するというシナリオです。
実際、今のところ数字はこのシナリオを裏付けるように動いています。
2026年度の予算は約120兆円と過去最大を更新し、国の債務残高は1,340兆円に達しています。10年国債の金利も2.4%超となっています。予算編成で想定する金利も3%に引き上げられています。
経営者が今から備えるべきこと
海外の投資家やアナリストの中には、日本の財政拡張路線に対して懸念を強めている人もいます。海外メディアも、日本の財政や金利について取り上げる機会が急に増えてきました。
たとえば、「日本の長期国債が財政・インフレ懸念で下落」と報じているところもあります。外から見れば、日本は
「補助金で物価を抑え、その補助金を借金で賄い、借金の利払いがさらに膨らむ」
という悪循環に入りつつあるように映っているのでしょう。国内のメディアとは論調が違うことに気がつきます。
まとめ
もちろん、このシナリオが現実になるとは限りません。ガソリン補助金は、国民にとってありがたい施策です。ただ、それが国債増発と金利上昇の連鎖を生んでしまうのであれば、いずれどこかで帳尻を合わせなければならないのです。海外は、その瞬間予想しているのを知っておきましょう。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆
