競合と手を組む時代なのか

トヨタ自動車が中国市場向け新型EV「bZ7」を発売しました。いわゆるフラッグシップモデルというクラスのセダンです。フラッグシップモデルなので、価格は高いのが普通ですが、このモデルは、
・価格は約340万円から約540万円
となっています。フラッグシップなのに、安価というモデル。日本にはない設定です。(いずれ日本でも販売するという噂にはなっています)

やはり、この価格帯だと、売れますね。発売からわずか1時間で
・3,000台を受注
したとのこと。以前にも安価なEVのSUVをトヨタは中国で出しています。そのときも受注が殺到しました。

今回の特徴

このモデルには、特徴があります。トヨタらしさがなく、他メーカーとの協業モデルなのです。パワートレイン(ドライブシステム)などに、ファーウェイを採用したのです。中国では、他の自動車メーカーとの協業や、中国の部品メーカーを取り入れた開発をしています。

トヨタといえば、イメージとして自前主義の企業です。そのトヨタが、中国テック企業の技術を自社製品の心臓部に据えたというのは注目。これは「競争」から「共創」へと経営のパラダイムが変わりつつあるようにも感じます。または、海外での戦略は日本の戦略とちがうことを認識させられます。

協業の前提となるのは

このように中国での協業を見るとわかることは
・他のメーカーのレベル向上
が前提にあります。協業すべき相手として認めていることになるのです。この発想は、ある意味柔軟さを感じさせます。自前主義で突っ走っても、追い抜かれるときが来てしまうもの。それを見越して、今から協業しているのではないでしょうか。

中国の
・ものづくり
は、世界の各国から見ても、
・外せない国
として、ポジションを形成しました。ものづくりにおいて、中国の工場や市場を無視できる国がなくなりつつあるのを感じます。

まとめ

トヨタとファーウェイの協業は、「競合こそ最良のパートナーになりうる」という新しい常識を生み出そうとしているのかもしれません。人手不足とDXの波が同時に押し寄せる2026年こそ「共創」の発想を取り入れる時期なのかもしれません。自社の強みを研ぎ澄ましながら、足りないピースは外から借りる。その柔軟さが、企業の存続を決めていくのでしょう。

——————————-
スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆