31年ぶりの金利水準、その決定が「異例」
2026年6月、日銀は政策金利を0.75%から1.0%へ引き上げた。
・1995年以来、実に31年ぶり
の水準になります。感覚的には、通常営業に戻っているプロセスだと感じています。
今回の利上げ決定には「異例」の二文字で表現されています。なぜなら
・植田和男総裁入院し、決定会合を欠席
・在任中の総裁が通常会合を欠席するのは初めて
だからです。(海外出張で欠席の例は1回あります)
スクープだった
今回の利上げは6月9日に日経新聞が「1.0%利上げへ」と報道してしまいました。その直後に植田総裁が入院。聞くところによると、日銀の他の委員はオンラインで会合に参加したことがあるようです。総裁はオンラインでの参加もなく欠席でした。それほど容態がわるいということになります。
結局のところ、日銀会合は9人ではなく8人で決議。1.0%利上げには
・賛成7、反対1(浅田委員:現状維持という意見)
となりました。
内田副総裁の「利上げ路線維持」発言を裏読みする
会合後、記者会見に立ったのは内田副総裁でした。その内容で注目されたのは、
・「経済・物価・金融情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げる」
という方針。まだまだ利上げする可能性があることを示唆しました。
そうなると年内に
・再度利上げ:1.25%へ
と予想されて、2027年には
・1.5%へ利上げ
が想像できます。
政府との足並みを揃えるのかは、まだわかりませんが、今のところ足並みが揃っているようには見えません。もともと日銀は独立した存在です。なので、政府と意見が違っても問題ないのですが、政府は日銀に足並みを揃えるように伝えているのを感じます。
まとめ
金利ある世界は、通常営業に戻るだけです。しかし、今までの低コストに慣れてしまっているので、コストアップが大きな負担に感じます。また、価格転嫁できるかがカギになってくるので、その点でも既存路線から若干の変化が必要となります。コストアップは続きます。その前提で判断していくことになりそうです。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆
