日本の日経平均株価が1989年の最高記録を2024年に更新しましたが、この成果が他国と比較してどう見えるかは、比較の対象によって異なります。1989年から現在までの株価の伸びを見ると、米国ダウ平均は14倍、英国FTSE100は3倍、ドイツDAXは9倍、中国上海総合指数は29倍、韓国総合指数は3倍に対し、日本日経平均は1倍にとどまっています。これは、日本の株価が他国と比較して大きな成長を遂げていないことを示しています。しかし、これが遅れてきた成長であれば、今後の伸びによって他国と同じレベルに達する可能性もあります。一方、国内だけを見れば、新記録達成は素晴らしい成果と言えますが、多面的な視点で他国と比較すると、成長の遅れが明らかになります。日本の今後の展望は、こうした多面的な評価に基づいてシナリオを描いていくことになるでしょう。