リーダーがメンバーにアドバイスをするとき、
なかなか受け入れられないことがあります。
「何度言っても理解してくれない」
「なかなか動いてくれない」
「どうして思い通りにならないのか」
という状況。
このとき、「どんなアプローチをすればいいですか?」
と質問されるのですが、答えはひとつではありません。
状況によって変化させる必要が出てくるのです。
その判断基準をどうやって察知することができるのか。
ひとつの指標を提示します。
それは、自分と相手との【距離】。
立って話しをするときも、座るときも、相手との
距離があります。
これが、ひとつの指標になるのです。
下記3パターンを記します。
1)
【距離】2m以上:【ひらすら聞く】
→共感する、相手を否定しない、自尊心を傷つけない
2)
【距離】1.5m:【質問する】
→主張の確認、意見の確認、価値観の確認
3)
【距離】1m以内:【アドバイスする】
→受け入れる体制が整ってからアドバイスする
この3パターンで現場の状況を考えると
判断できるのではないでしょうか。
距離が離れている人に対してリーダーは、
イライラしてしまい、【質問】や【アドバイス】を
先走ってしまいがち。
そのため、余計に距離が離れていってしまいます。
【距離】を察知すること
【距離】によってアプローチを変えること
が結果的に相手との距離を縮め、お互いの理解へと
到達するのです。