意思決定というのは、

【最終決定は少人数で】

というのが原則です。

というのは、最終決定の時に人数が多くなると

【決定される内容が当たり障りのない内容】

になってしまうからです。

たとえば、先日業績発表の場で

「製品力がなかった」

とコメントしたNEC。

携帯電話での業績分析を製品力の低さとして

報告していました。(http://goo.gl/eJsJN) 

これも、最終決定時に人数が多く、無難な

製品に落ち着いてしまったことが要因だと

思われます。

iPhoneがはじめて出てきたときに、携帯電話の

技術者が対談した記事を読んだのを思い出しました。

「このくらいの技術ならつくることができます」

と言っていたのです。しかし、iPhoneを越える商品が

出てこないのを見ると、技術力ではなく、他の要因が

邪魔をしているのでしょう。

逆に独創的な商品が出てくる会社には

いい意味でのトップダウンの会社。

たとえば、

最近では、スズキ自動車。

「ソリオ」の特別仕様車は軽自動車にもかかわらず

180万円という価格。

それが、若年層の顧客を広げ、売れています。

白と黒の2色しかない特別仕様車。

思い切った決断です。

最後は、社長が決断できるのでしょう。

このような会社の特徴は、組織編成を見てもわかります。

独創的な商品が出てくるときは

【開発室(デザイン室)が社長直下】

に移動しています。

自由にやらせて、しかも、リスクはすべて

社長がとってしまうのでしょう。

だからこそ、他社に先駆けて斬新で独創的な

商品・サービスが生み出されるのです。

商品開発は、客観的な分析を元に進めるのは

原則ですが、最後大胆な手を打つときは、

少人数で決済しなければならないことを

覚えておくべきでしょう。