意見を聞くことが正解か

リーダーが部門を率いていく時に
「メンバーの意見を聞いていくことが正解だと思っています」
という方がいました。

これ、本当でしょうか。

メンバーが3人いたら
A、B、C、
という3つの意見が出ます。

このリーダーは、それをすべて受け入れて進めていたわけです。
そこまで意見を吸い上げれば、うまくまわるだろうと考えていたわけですね。

意見を聞いてもうまくいかない

結果はどうか?
これが実にうまくいかない。
思うように進まない。

結果が出なかったのです。
リーダーとしては、メンバー全員の意見を聞いたので問題はなかったはずです。

しかし、事実を見るとそうではなかった。
なぜ、このような現象が起こるのでしょうか。

その原因は?


この原因は、

1)方向性がバラバラになった
2)明確な基準がなくなった
という2つの理由があげられます。

メンバーそれぞれが方向性の理解なく進んだため、バラバラな方向に行ってしまった。

そして、どこまでやるのか、何をやるのか、という基準があいまいにしてしまったのです。

方向性が複数になってしまった

メンバーそれぞれが方向性を持っています。
その方向性をひとつにするのがリーダーの仕事のはず。

しかし、メンバー全員の意見を聞くことで、すべての方向性にOKを出してしまったことになるのです。
すべてOKなので報告性は複数になり結局のところバラバラになる。
それがこの現象だと言えます。

基準をつくることができない

もうひとつは基準をつくることができない状態。

Aさんには、ここまででいいですよ。
Bさんは、そこまで。
Cさんは、そのレベルまで。
というように意見を聞くだけというのは基準をつくろうとしない。
基準がないままで進んでしまうのです。

結局、個人が単に集まっただけの組織になってしまい、組織力が発揮されない
結果となってしまった。個人の能力が高い人がそろっていても同様のことが起こってしまいます。

まとめ

リーダーは、【明確にすること】が仕事。決めることが役目です。
1)方向性
2)基準
をだれでもわかるように決めて伝えていくことなのです。意見を吸い上げすぎていないのかバランスを見なおしてみたいところです。