コミュニケーション能力が不足している、

ITスキルが弱い、

数字に対して苦手意識がある、

などの課題に対して共通する要因がわかりました。

そのひとつに、

【産業構造の変化】

があります。

日本は、戦後、奇跡的な高度経済成長を

成し遂げてきました。

その牽引力が【製造業】だったのです。

約4割が製造業で占められています。

そんな日本も成長が終わり、先進国という

カテゴリーに入っていきました。

そうなると、必然的に製造業の割合が減少し、

サービス業、

金融業、

コンテンツ産業、

の割合が増加するのです。

その時に何が起こったのか?

「言われたことを着実に実行する」

という能力が通用しなくなったのです。

正確に言うと、言われたことを実行する

だけで仕事になる人が減少している、ということ。

そのため、教育制度、家庭教育、会社の人材育成などが

産業構造の割合変化に追随できないで混乱が生じている

のです。

付加価値をつけろ

価値あることを考えろ

価値を発生させろ

利益を生み出せ

と社内で号令をかけても、何も出てこない。

ましてや、

コミュニケーション力、IT力、数字に対する認識も

不足している現実が目に入ってくるのです。

 ということは、現在の産業構造にまったく対応できて

いないことを前提に人材育成を考えなければなりません。

スタート地点を変えればスムーズにいくものです。

産業構造という大きな枠から考えて自社の方針を

固めることが必要な時です。