【fjコンサルタンツ365日Blog:3504投稿目】
2000店舗来月達成、業界初
ドラッグストアの「ツルハホールディングス」が
来月8月に2000店舗を達成します。
ドラッグストア業界では初。
M&Aも使いながら店舗数を拡大し
2000店舗に到達することになりました。
もともとツルハは北海道発祥の企業です。
ドラッグストアの売上内訳
ツルハホールディングスのIR資料を見てみます。
売上の内訳を見ると
・医薬品:23% →(医薬品の内4割が調剤)
・化粧品:18%
・日用雑貨品:27%
・育児用品:3%
・その他:28%→(その他の内7割が食品)
となっています。
この内訳の分類がドラッグストア特有だと
感じます。
というのも食品がその他に振り分け
されています。
しかし、食品の売り上げは全体の19%(約2割)にも
なっているのです。
ドラッグストアは何が安いのか
ドラッグストアは実際に何が安いのでしょうか。
医薬品、化粧品が安いのは当たり前です。
その他に、
・食品
が安く提供されています。
ドラッグストアでは調理はしませんので
食品といってもカテゴリーは限られます。
しかし、医薬品、化粧品で利益を稼いで
いるので思い切って低価格で食品を
提供できるのが強みです。
「ついでに買ってしまう」値段に食品が
なっているのです。
利益率を見てもわかります。(売上高総利益率)
・医薬品:42.0%
・化粧品:32.1%
・日用雑貨品:23.8%
・育児用品:14.7%
・その他:21.2%
となっています。
その他の食品の利益率が他より
低いことがわかります。
今後のドラッグストア業界
ドラッグストア業界はまだ伸長しています。
個人の小売店が大きく減少している中で
逆に広がっているのです。
ただ企業としては1兆円企業が出ておらず
どこが先に1兆円を達成するかという
競争状態になっています。
売上5000億円前後で5〜6社が競っているのです。
そのためM&Aが活発化しているのも
目につきます。
自分たちが弱いエリアにあるドラッグストアを
買収し一気に広げる手法です。
コンビニエンスストアと比較
コンビニエンスストア業界は3社に集約された
状態に到達しています。
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートです。
ドラッグストア業界も同じようにどこかに
集約されていくのではないでしょうか。
だいたい3社に収斂していくのが通常のパターンです。
現在の上位3社は独自路線を取り続けた場合
4位、5位、6位グループがM&Aにより一気に
トップを狙うことも考えられます。
1兆円企業が出現した時に一気に業界再編が
起こると予想しています。
消費者からの支持が厚いドラッグストアなので
今後も注目の業界です。
【参考】
https://www.fujisan.co.jp/product/1281682751/
【出典】
http://www.tsuruha-hd.co.jp/ir/result/material/dl.php?id=212