【fjコンサルタンツ365日Blog:3641投稿目】
繰り返されるフェードアウト
「あの取り組みどうなった?」
「そういえば年間計画に入っていたイベントいつやるの?」
「それ以前決めたよね。いつだったか覚えてる?」
「たしかマニュアルつくったと記憶してるけど誰か持ってる?」
といった会話がオフィスでされているのでは
ないでしょうか。
リーダーが意気込んでプロジェクトや
取り組みを進めても3ヶ月から6ヶ月後には
フェードアウトしてしまうことが多々あります。
見慣れた光景になっている会社もあるの
ではないかと思います。
もっともらしい意見が出てくる時
「どうして続けないの?」
「なぜやらないの?」
という議論が会議で交わされた時、
もっともらしい意見が出てくるものです。
具体的には下記でひとつずつ検証して
いきますが、総じてもっともらしい
意見を言う人は「さほど実践していない」
ことが多い印象を受けます。
実践している人はもっともらしい意見を
発言する前にさっさと行動している、
試していることが多いですから。
意味がないよね
「これって意味がありますか?」
「どうしてもやる意味がわからないのですが」
「違和感があるんだよね」
といった意見が出ることがあります。
突然の全否定という形で発生します。
ゲリラ的発言のひとつです。
プロジェクトが動き出してから時間が
経っているのに今頃になって「理解できない」
「意味がない」といった前提を覆す
発言です。
疑問があるならば最初のスタート段階で
質問していただければよかったのですが
その時には発言なし。
時が経ったのを見計らったかのような
タイミングで発言されるのが特徴です。
リスクが大きすぎる
「とてもじゃないがリスクが大きすぎる」
という発言もあります。
特にベテラン組が発言することが多い
事象です。
この発言、よくよく問いただすとリスクの
計算はされていないこともあります。
単に反対したいので「リスク」という
言葉で場を圧倒させようとしています。
他に大事なことがある
「そんなことより大事なことがあります」
「そんなに重要な取り組みですか?」
といった意見も多い事象のひとつです。
現在のビジネスだけでは先細りするのが
わかっていながら、新規事業や新規商品を
否定する動きです。
こんな言い方をしている人が代案を
持っているかといえばそうでないことも
あり無責任な発言であることは確かです。
こんな時は、「代案は?」と確認することが
必要でしょう。
そんな時間がどこにあるんですか
「そんな時間がないのですが」
「忙しいので・・・無理です」
と時間がないことを主張する人もいます。
休みが取れていないと主張する人も
います。
このような人の時間の使い方が人より
効率的であることは少なく、やたら
移動したり、事務処理が遅かったり
することがあります。
時間がないという意見を聞く度に
「これ以上仕事を増やすな」という意思表示
だと感じています。
多すぎるのでどれかやめたい
「やることが多すぎて・・・」
「一旦そのプロジェクト止めたいのですが」
「やることが多すぎて・・・難しいです」
と控えめな発言スタイルですが結局の
ところ止めたい、フェードアウトしたい
人の発言があります。
この時は、仕事やプロジェクトを減らし
ますが本人が減らしたいと思っている
部分とは違うところを減らしていきます。
重要な取り組みを減らしてはいけません。
ルーチンワークの中から減らせるものを
減らしていくのが先決です。
継続するというのはもっともらしい意見を止めること
結局のところ取り組みを継続するという
ことはもっともらしい意見を止める
ことです。
その後で理解を深めることになります。
プロジェクトなどが始まる前に
深い理解が得られればスムーズに
進みますが、そうでない場合は途中で
修正しながら進むことになります。
ここに手間がかかってもフェードアウト
するよりは得策だと感じます。