【fjconsultants365日Blog:3672投稿目】〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜
50年間の中で初のトップ
統計データが残っている1968年以降、
自動車の登録車販売台数(軽自動車を除く)
ランキングで日産のノートが初めてトップに
なりました。
50年間の中で日産がトップを取ったことは
一度もなかったのです。
前年より減少したのですが初めてのトップを
取得したことになります。
(販売台数136,324台)
残念ながら、こんな快挙は報道されず違う
話題で日産がニュースに出てきています。
通常ですと「快挙」ですから大々的に
宣伝すべき事項なはずです。
月間トップを取ったのは2016年11月
日産のノートが月間のトップを取得
したのは2016年11月のことです。
この話題は
『30年ぶりに首位』
で取り上げました。
瞬間風速の記録で終わるのかと予想
されていた部分もありますが実際には
ロングセラーを記録しています。
特有の機構、e-powerについては
で解説しました。
専門家から見たら斬新な機構では
ありませんが、売れ続けたという
実績は素晴らしいものがあります。
新しいポジションつくった
日産のノートe-powerというのは小型車の
ジャンルです。
電気自動車のジャンルにもなります。
ただ発電用のエンジンを積んでいるので
特有のポジションを取得しています。
現在、このポジションに競合はなく
国内メーカーではポジション独占状態が
続いています。
他メーカーもこのジャンルには参入表明
しているので競争は激化すると思います。
マツダは発電用エンジンにロータリー
エンジンを投入する予定なので期待値は
高まっているようです。
どこまで他社が追随するのかは未定ですが
これだけ日産が売れてしまうと無視できない
と思います。
200万円以下は一気に普及する
それにしても自動車は200万円以下に
なると一気に普及します。
ハイブリッド車の時もそうでした。
購入価格が200万円以下になった時から
ディッピングポイント(普及点)を
迎えたのです。
トヨタからプリウスというハイブリッド車
が出た後にホンダから競合商品が出ました。
この時にホンダは200万円以下という価格を
訴求したのです。
そこから台数が一気に増え、普及したと
記憶しています。
今回も同様でe-powerという機構の自動車が
200万円以下で買えるところから普及が
加速したと感じています。
ノートe-powerは研究開発費の償却が
終わったノートと電気自動車リーフの
部品を使っているので最初から思い切った
価格で訴求することができたのが勝因の
ひとつだと感じています。
軽自動車トップはホンダ
ちなみに排気量660CC以下の軽自動車では
ホンダのN-BOXが首位になっています。
販売台数は実に241,870台にもなります。
ホンダというメーカーは日本では軽自動車
メーカーとして地位を築くようになっています。
台数も日産ノートの1.7倍にもなります。
こちらは競争が激しい分野でホンダが
商品開発力を活かしてトップを取ったと
感じています。
実用的な軽自動車をパッケージできた
のが勝因ではないでしょうか。
自動車業界は大企業の争いになりますが
トップが入れ替わる時代へ突入してきた
のを感じます。
目が離せません。