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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

手元流動性が優先

今日は企業経営の動脈である資金について。
企業経営は黒字経営であっても倒産することがあります。
想像しにくいことですが売上が増加するときほど資金が
なくなるのです。
手元にキャッシュ(現金)がない状態があるのです。

どういうことか。
仕入れが先に発生し支払いをして、商品を販売するとします。
商品を法人に販売したときには支払いは1ヶ月先になることが普通。
ということは、最低でも1ヶ月以上先にならないと商品が現金に
ならないのです。

お金


このタイムラグが現金不足になるわけです。
手元に現金がない状態ができてしまうということ。

特に売上が増加しているほどキャッシュが不足するのが特徴。
たとえて言うなら「血液」が不足してしまう状態。
血液がなければ酸素が行き渡らず絶えてしまうのです。
この辺りが理解できると黒字倒産の意味がわかると思います。

これを防ぐために金融機関から短期借入を行います。
「運転資金」と呼ばれる借入です。

融資枠拡大

運転資金以外に将来の「まさか」というときのために資金繰りの
先手を打っておく必要があります。

たとえば融資枠の拡大。
ここにきて各企業が融資の「融資枠」を拡大させています。
先行き不安からくる対処だと言われています。

「企業が銀行とあらかじめ契約した金額の範囲内でいつでもお金を借りることができる融資枠(コミットメントライン)が拡大している。2018年半ばから契約額の増加ペースが上がり、19年4月は前年同月比9%増の35兆円で過去最高」

日経新聞 https://r.nikkei.com/article/DGKKZO46172350W9A610C1NN1000?type=my#IAAUAgAAMA

これ、どの企業にも当てはまることです。
融資枠を取っていない企業はすぐ実行すべき。

融資枠を取っていればイザというときに手元流動性が確保できます。
確保できれば生き延びることができ、時間をかせぐことができるので
新たな手を打つ期間が確保できるということ。

シビアな話しですが先手を打つことが経営です。

お札

経営セーフティ共済

ほかにもイザというときのために手を打つ方法があります。
取引先が倒産したときに掛け金の10倍まで融資をしてくれる共済です。
無担保、無保証人で即融資が可能。
限度額は8,000万円。

「経営セーフティ共済」WEBページ

http://www.smrj.go.jp/kyosai/tkyosai/about/features/index.html

そろそろこうした先手の対応が必要な時期が来そうです。
随時、このBlogでも説明していきます。

まとめ

資金について経験が浅い経営者の方もいます。
経営の状態が良い会社ほど経験値が浅いことになるのです。
資金繰りで困ったことがない、または無借金経営の企業ほど
対応したことがない。
これではイザというときに困ります。
何事も経験ですが、先手を打っておくことで防げることは
実行しておきたいところです。

付録:徳川将軍アイスコーヒー

徳川将軍アイスコーヒー

先日つくばに行ったときに教えていただいたコーヒー店「サザコーヒー」。
http://www.saza.co.jp/

始まる前につくば駅前店で「徳川将軍アイスコーヒー」を飲んできました。
上記、写真のように徳利型で出てきたので日本酒の趣。
味は濃い味が特徴。
おいしかったですね。
それにしてもこのセットはインパクトがあります。

首都圏にも4店舗あり、東京では丸の内KITTE、エキュート品川に。
また行ってみたいお店です。