それより現場の方が

「研修なんかより、とりあえず現場を経験させたほうが早い」。
リーダーから、こうした声を聞くことがあります。「慣れた方が早い」という感覚。

現場主義を大切にする気持ちがあるのでしょう。たしかに、仕事は座学だけでは身につかない部分が多く、お客様と向き合う経験に勝る学びはありません。

しかし、「それしかない」という結論に至ってしまうより、ハイブリットで考えてもらう方が良いと思います。実地もありながら、座学もあって良いのではないでしょうか。いわゆる
・理論
・経験
の組み合わせです。学習理論から見ても、ハイブリットが最も効果的。どちらかに偏り過ぎると、間違った方向に行き過ぎる傾向があります。

「見て覚えろ」だと何を見ていいのかわからない

「とりあえず現場で」という育成方法の最大の問題は、再現性がないことと言われます。しかし、その前があるのです。現場で同行しても
・何を見ていいのかわからない
・何を質問して学べば良いのかわからない
のです。見て学ぶ方法の未経験なケースが増えており、現場に出ても何もわからないという状態が続くケースがあります。ここが最近のポイントではないでしょうか。

マニュアルは「つくる過程」にも価値がある

もうひとつ見落とされがちなのは、マニュアルをつくる過程そのものが、学ぶ本人の実力になっていきます。詳細なマニュアルがある場合は良いですが、マニュアルがないときは「作る過程」も学びです。マニュアルを作成する人が一番学べるのではないでしょうか。口頭で教えてもらう内容を
・まとめる作業
が最も効率も良く、身についていくと考えています。

マニュアルは改まって作成するものではなく、現場で口頭で教えたもらった内容をメモしながら作るのがベターだと考えています。

まとめ

現場経験が大切なのは間違いありません。しかし、準備なし、学び方を知らずして現場に入れるのは、地図を持たずに知らない街を歩かせるようなもの。これではいきたい場所にも到達できません。

理論と経験の組み合わせで考えながら教育プロセスを組み立てていきましょう。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆