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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

ミーティングには正解があるのか

ミーティング、会議は何度見ても考えさせられる。
何が正しいやり方なのか?毎回答えが違っています。

参加されるメンバーが違うから、ミーティングの目的が違うから、
風土が違うから、言葉(共通語)が違うから正解が違ってくるのです。

試行錯誤をしている会社か10年前から同じことをしている会社に
分かれると思います。
今回はミーティングの手法の正解を求めて過去と現在を比較しながら
最近の傾向を見つけていきます。

ミーティング

ミーティング手法の過去と現在

ミーティング手法の過去と現在の対比。
たとえば過去のミーティング手法は「指摘ばかり」。
ひとりの発表者に対して参加者が指摘をしていく。
「あれができていない」
「これはダメ」
「そこはどうなっている」
「どうしてできないのか」と強い口調で。

中には「問い詰める」手法もありました。
「どうして?なぜ?」
「どうするんだ」
とリーダーが問い詰めていく手法。

これは正しい手法ですが最近は、やらなくなりました。
まだこの手法を取っている会社もありますが経営が進まない。
課題が解決していかない状態が続いていると感じています。

指摘する、問い詰める手法は、過去の手法と言っても
言い過ぎではないと思います。
(注:とは言っても躾けレベルでは指摘は必要です)

打ち合わせ

現在のミーティング手法とは

現在の手法はミーティングで指摘ではなくリーダーが一緒に解決を探る手法。

「問題はここだね」
「ここで止まるわけだね」
→「そうか、それならこうしてやってみようか」

と自分ごととして解決へと導く手法です。
ではどうして、こうした手法へと移行しているのでしょうか。

20代、30代のスタッフを抱えるリーダーは実感していると思いますが
「経験値」が浅いスタッフには指摘する、問い詰めるだけでは
解決へ自ら進んでいかないのです。

「考えろ」「解決策を探せ」と言っても何もできない。
そんな現象が増えているのです。

これだけ検索がカンタンになった時代なのに答えを導く情報を
探し出すこともできない。
自分で解決策をつくりだすこともできない。
だから指摘するだけで終わっては結果に結びつかない。
問い詰めるだけでは何も行動できないのです。

ただ、一緒に考える手法を選択すると受け身になってしまうのでは
ないかという危惧があります。
指示待ちになってしまう、何も考えなくなってしまう、と感じます。
ただ、そこはバランスを取りながら進めます。

課題を細かく分解して本人が答えを導き出すことができる内容は
本人に考えさせる。
答えを見つけ出せないレベルの課題点のときは一緒に考えていく。
こうしたことをミーティングの中でジャッジして進めるのです。

まとめ

ミーティング手法を過去と現在で比較してみました。
気付くことは、世代の格差。
世代ごとにアプローチを変える必要が出てきているのです。

そのためミーティング手法も移り変わってしまった。
そう感じます。

今後もミーティング手法は取り上げていきたいと思います。