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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
製造業の業績悪化が見えてきた
新聞記事で公開されましたが製造業の業績悪化が
明らかになりました。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO47939860Z20C19A7MM8000/
予想はされていましたが半数以上が純利益が前年同期比で減少。
(上場会社151社の4月〜6月期の業績調査)
下がっています。
今後も下がり続けると予想されています。
日本では製造業の割合が大きいので影響はあります。
心理的ダメージも与えてしまう可能性があります。
今回は製造業について見ていきたいと思います。
![製造](https://www.businesscreation.jp/wp-content/uploads/2015/06/PP_gear_TP_V4.jpg)
中国減速:景気
仕事が中国と関連している、連動している企業は影響を受けています。
中国の景気が減速しているのが原因。
製造業で中国と関連している企業は現在、「注残」を消化している
という話しもあり、今後もまだ下がる可能性は高いです。
製造業の経営者は「慎重姿勢」と出ています。
リーマンショックを経験した経営者が残っていますので、変化に
敏感に反応しており、業績の下降局面を織り込んでいる大企業も
多いのではないでしょうか。
気になるのは、リーマンショックを経験していない経営者や
景気動向を気にしていない会社。
「そんなに影響出ていない」
と現状だけ見ている人は要注意。
下がることはあっても大きく減少することはない、と思っていると
急激な下降には対応できません。
例えるなら、川下りをしていたとき、緩やかな川から急流になり
最後は激流へとなる感じです。
それが予想外の滝が待ち構えていたりすると、その場では何も
することができずフリーズしてしまうのです。
何も対応できず、滝を落ちていくことに。
大ケガは免れません。
![工場](https://www.businesscreation.jp/wp-content/uploads/2017/01/PAK85_senbannochack20141028181921_TP_V-1024x682.jpg)
過去の延長で予想しないこと
坂は3つあると言われています。
・上り坂
・下り坂
ともうひとつの
・まさか
があるということ。
経営者の視点、リーダーの視点として求められるのは、近い将来は
過去の延長線上にはならないということ。
過去の文脈上に近未来が沿わないのです。
過去に学ぶ
大不況、大恐慌については歴史に学ぶことです。
リーマンショックについて振り返ることも有効。
しかし、未曾有の状況は10年に一度ではなく100年に一度。
1929年の世界恐慌から学ぶことなのです。
世界恐慌のとき何が起こっていたのか
1929年から発生した世界恐慌。(昭和恐慌)
このときに日本では何が起こったのでしょうか。
・株の暴落
・3割の小売店が夜逃げ
・新卒の3割に仕事がなかった
・中小企業の倒産が相次ぐ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%AD%E5%92%8C%E6%81%90%E6%85%8C#cite_ref-oouchi_183_18-3
当時の映画で
「大学は出たけれど」(小津安二郎監督)
https://www.japanese-cinema-db.jp/Details?id=5568
が1929年に公開されているのが象徴的です。
こうした大不況のときに大きな影響が出るのは下から3割の部分。
1/3に甚大な影響が出ています。
ということは、上位に入っておくことを目指すこと。
もしくは、他社と比較して優位性を持っておくことです。
まとめ
こうして将来予測をしていると企業は
・継続の強さ
を得ることだと感じます。
継続するには、
・シェアを占める
ことや
・差別化、優位性
を得ることです。
会社規模がなくても、他社ができないことを提供できることは
いかなる時代になっても有効です。
こればかりは、すぐに完成するものではありません。
イザというときのために日頃からの積み重ねをしているかが
問われるようになってきていると思います。