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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

横並びの意識

「だいたいこの程度かな」
「他のメンバーも同じ程度だから」
「このままでも問題ないか」
と横並びの意識が増えています。
増えているのを実感します。

横並びの意識、同調圧力と呼んでいますが、あなたのチームでも
そんなことを考えている人はいませんか。

この同調圧力は努力している人を差別したり、村八分にしてしまう
おそれがあり社風としては排除したい部分。
そこそこで止めておくことを意識的に行うので製造の現場などでも
問題になることがあります。

どうしてこのような文化が生まれるのでしょうか。
どうすれば同調圧力や横並びの意識から脱却できるのでしょうか。
今回はそんな点を考えてみたいと思います。

通勤

横並びの意識が生まれる土壌

横並びの意識が生まれるには土壌があります。
社内で影響力のある人がカギを握っています。
その人が他者に対して意識を植え付けていきます。
横並びの意識です。

「そこまでやらなくていいよ」
「なんでそこまでやるんだ」
「そこそこでいいんだよ」
「無駄なことはするな」
「危ない橋は渡らなくていい」
「リスクだから触らないこと」
といった言葉巧みに横並びの意識を広げていきます。

根底には仕事がこれ以上忙しくなるのが嫌だという気持ちが
あるのです。

カギ

同調するまで圧力をかけ続ける

さらに悪いことは、部署の全員が同調するまで圧をかけ続ける
ことです。

全員の足並みが揃わなければ意味がないからです。
たとえば製造の現場では、仕事をこなす量が限定されます。
これは建築土木でも同様。
一日にこなす量を制限してしまう。

営業部門では営業成績が横並びの場合は何かしら同調圧力が
かかっている場合もあります。
一人だけ目立つ数字をあげてしまうと自分もそこに向かわなければ
ならないからです。

この同調圧力を見抜くのは至難の技。
洗脳の手法を使って圧力をかけている場合もあるので繊細な部分まで
見ていく必要があるのです。

通勤

ではどのように解決していくのか

同調圧力がかかっているのかは、本音をヒアリングすることからです。
しかし、圧力をかけられている人が気がついていないケースもあります。
そうすると無意識のうちに洗脳されていることもあるので本音だけでは
見抜けない。

となると、どのような言葉を影響力のある人からかけられているのかを
確認することです。
同調圧力がかかっているのを本人ではなく、こちら側が判断して
あげることです。

圧力がかかっている事実がわかれば、あとは封印すること。
圧力は言葉を介在して行われる情報操作の一種です。
ということは、こちら側が情報を変えていく。
そうすれば圧力がかからなくなります。

もうひとつの方法は同調圧力に応じない、空気を読まない人を
配置することです。
新人が適任です。
新人が横並びの作業量を突破してもらうことです。
新人が軽く超えてしまえば誰も何も言えません。
そんな雰囲気を数字をもとにつくっていくのです。

まとめ

このように場面ごとに見ると同調圧力はやっかい。
組織文化の中に根強く横たわっています。
これを取り除くと組織は一気に活性化し成長フェーズに入ります。
そのために、封印するか取り除く。
それしかありません。

同調圧力をかける人を成長させながら変えていく。
後ろ向きから前向きへと変えていく。
これがリーダーの仕事です。
排除することではありません。
その点は誤解しないようにしたいところです。