【fjconsultants365日Blog:3,878投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
チームだからメンバーのポジションが違う
「同じ職種だから全員同じことをしてもらう」
「ベテランも若手も同じことをしなければ成長しないのでは?」
と同じ部署のメンバーは全員同じ仕事をさせることがあります。
ベテランメンバーは10年、20年の経験があり、若手は5年未満の
経験しかないチームの場合、同じ仕事をさせることは正しいのでしょうか。
この10年間で同じ部署だから全員同じ仕事内容にするというのは
正しいとは言えないという状況になっているのに気がつきます。
どちらかといえば、スポーツのように役割を変えて仕事内容を
分けていることの方が多くなっているのではないでしょうか。
その点を振り返ってみたいと思います。
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仕事の高度化
ひとりが行う仕事の幅が広がっています。
「高度化している」
という表現も出てきています。
そうなると若手のメンバーがすべての仕事をこなすことが
なかなかできない。
一人前になるのに時間がかかることが増えているのです。
そうなると若手メンバーにすべてを任せることがリスク。
まずは部分的に仕事を習得してもらうこともひとつの方法です。
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ポジションで分ける
たとえば「営業部」の仕事。
以前は、個人事業主のような集団でした。
全員が同じ仕事をしており、ひとりで完結することができる。
連携や協力が必要としない仕事だったのです。
それが今は仕事内容の高度化により、若手が育たない、
一人前まで到達しない事例が増えています。
若手に仕事を任せても結果が出ない。
しかも結果が出ない状況が数年続いてしまうことも。
他にも、ベテランであっても結果の出ない人が増加しているのも特徴。
同じ営業手法だけで仕事を継続している人は成績が落ちていく。
そんなことも発生しています。
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解決策は
若手が育たず、ベテランの中でも売れない人が出てくる。
これを打破する方法は何なのでしょうか。
突破方法は、
個人事業主のような仕事手法ではなく、チーム制で仕事をすることです。
それぞれメンバーの得意な部分にポジションを配置していくのです。
適材適所
ベテランで成績が落ちている人は新規開拓が苦手。
若手は大口顧客が苦手。
そのような状態であることがあります。
そうなると、新規開拓が得意な人は新規開拓に専念。
開拓後の顧客フォローは、新規開拓が苦手なベテランスタッフに
任せてしまう。
「開拓」と「フォロー」を分けてしまう手法です。
若手は、大口顧客以外の部分で経験値を増やしていく。
仕事を覚えるサイクルを速くし一人前になるスピードを上げていく。
小さな成功事例を積み重ねる手法です。
リーダーは監督業
このように考えると部署を任されているリーダーは、各メンバーの
ポジション構成(フォーメーション)を考える監督業まで行うことになります。
このフォーメーションにはパターンが数多く存在している。
具体的にイメージが浮かばないときは、スポーツのフォーメーションを
参考にするとわかりやすい。
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スポートのフォーメーション
たとえばサッカーのフォーメーションだけ見ても
- 3-4-1-2
- 3-4-3
- 3-3-2-2
- 3-3-1-3
- 3-2-2-3
- 4-4-2
- 4-4-1-1
- 4-3-1-2
- 4-2-2-2 等
と数多くあります。
ということは、ビジネスのフォーメーションも同様に複数あっても
いいわけです。
まとめ
こうした複雑系のフォーメーションの解を求める能力がリーダーには
求められていると感じます。
どれが自分たちにベストなのかわからない場合は、現時点で有効だと
感じるフォーメーションを試すこと。
3ヶ月程度経ったら検証し、また変更をしていくこと。
これに尽きると思います。
変化のないチームが最高の結果を出すことはありません。
時間をかけて策を練って取り組んでいきましょう。