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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
最悪のスタート
「最悪のスタートです・・・」
「このマイナス、挽回します」
ビジネスはワン・イヤー・ルールなので1年間で決算を出します。
1年間(365日)で業績を出すルールになっています。
そのため、決算が終わると次の期が始まる。
そのスタート時期に
・スタートダッシュ
できるときと、
・スロースタート
の場合がある。
とくに、前期の期末に全力を尽くし結果を残したときに限って
次の期のスタートはスロースタートのことがあるから。
そんなスロースタートのときに、何をどう考えていくのか。
本当に最悪なのか?
そこを今回は考えてみたいと思います。
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最悪なのか、最高なのか
スロースタートしたときに感じることは
「最悪なスタート」
ということ。
マイナスからのスタートなので計画が達成できるのか不安になる。
マイナス分を上乗せした計画数字を達成しなければならない。
本当にできるのか?
ということが頭に浮かんでしまいます。
こうした時には、マジメに考えすぎるほど行き詰まるので視点を変えること。
視点を変えて、この局面の感じ方を変えてしまう。
逆転させてしまうことなのです。
そこから道が開けるのです。
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photo by fujiwara takeyoshi
リフレーミング
視点を変える時に「リフレーミング」という手法があります。
「リフレーミング」とは、フレーム(思考の枠組み)を再構築すること。
今回の場合、スロースタートの状況を最悪という捉え方から
別の視点へ変えてしまう手法なのです。
具体的には、スロースタートの状況を「最悪」ではなく
「展開がある」
「ドラマ性が高い」
「話題になる」
「飛躍が期待できる」
「達成感が大きくなる」
という状況へ感じ方を変える。
そう考えると、
スロースタートから達成した事例を探すようになったり、
挽回した事例が目に止まるようになるのです。
「そうか、挽回事例があるならできるかも」と可能性を見出すようにも
なるわけです。
ここまで来ると「最悪な状況」は「可能性のある状況」へと変貌を
遂げています。
これがリフレーミング。
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photo by fujiwara takeyoshi
まとめ
「最悪」と感じた瞬間に緊張感を持ち始め、身体が固くなるのと
同時に思考も固くなります。
その先に行きつくのはフリーズ。
パッタリと止まって動かなくなります。
こうした状況を打破するためにもリフレーミングを身につけたい。
リフレーミングは、同じ状況を違った捉え方だと実感するまで
何度もやってほしい。
本気で「挽回できるかも」「可能性がまだあるな」と信じるまで
やることです。
そうなれば、また自分の殻を破り、ひとつ上のステージへと登る
ことができます。
自分が今までできなかったことができる。達成することができるのです。