【fjconsultants365日Blog:3,889投稿目】~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

足らないのか余分なのか

「足らない」「不足している」と仕事では指摘をすることのほうが多くなりがち。

足らないことは目につきやすいのでしょう。
特に他人の行動は「足らないことだけ」目についてしまいます。

ある営業ミーティングで他支店について
「あそこのフォローが足りていない。もったいない」
という意見が出ていました。
ただ、その意見を言われた側は、
「わかっているけど・・・・」
と認めない様子。

不足の指摘だけでは話しが進まないのです。
こうした時には、不足だけでなく「余分な部分」も同時に考えること。

上記の営業ミーティングでは、時間が足らないのでフォロー不足が出ていたのです。
不足なことをするためには、余分なことを削らないと時間が生み出されない。
余分なことを考えて削ることです。

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不足と余分はセットで考える

不足部分を指摘するとき、余分なことも同時に考えるクセをつけておきたい。
セットで考える習慣にしておくことです。

  • 不足と余分
  • 追加と削減
  • 不足と余剰
  • 欠損と過剰

といった視点で考える。
同時に考える。
合わせて考えるのです。

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不足と過剰という視点

この両面思考は仕事上の課題点を見つけるときにとても有効。
不足という視点だけで考えると過剰になりすぎるからです。

たとえば商品開発、サービス開発。
他社の商品・サービスと比較して
「ウチの商品(サービス)は○○が足らない」
といって複数の他社の内容を盛り込んでしまう。

そうすると他社より優位性のある商品ができあがる。
しかし、機能が過剰すぎて価格が高くなったり、使いこなせなかったり。

結局のところ過剰すぎる商品・サービスができあがるのです。

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足し算と引き算で考える

足し算で考え始めると過剰になりすぎるので引き算していく。
引き算で考え始めた場合は、不足が生じると足し算していく。

プラス(+)がくれば、次はマイナス(−)へ。
交互に考えていくプロセスです。

日本の商品に関しては機能過剰な商品が多いので今後は引き算の美学が問われると考えています。

音楽(Music)の世界も、日本の楽曲は音の数が多い。
洋楽は引き算の美学で音の数が少ない。
単に時代の流れなのかもしれませんが、どちらかに偏ったものは反転していくので、音楽もシンプルな音の数へと移行するのではないでしょうか。

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まとめ【引き算思考、足し算思考】

「単機能」でありながら「高額」な商品が売れています。
高級トースターなどはその典型でしょう。

機能は引き算の美学で絞り込むのだが、他にない性能を付加して
高級な商品として販売していく。
顧客は他では得られない高級な体験ができる商品。

【機能引き算、性能足し算】という公式で成立しています。
上手に引き算思考、足し算思考を使いこなしています。

この【引き算思考、足し算思考】で考えれば新しい商品・サービスを生み出すことは可能。
使いこなしたいところです。