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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

つくってしまえば

「この商品を取り扱いができれば売上増えます」
「ただ仕入れはできない状況なので・・・」
「それなら、自分たちでつくれば?」
「えっ、つくる?ム、ムリですよ」
「そうかな」

売れる商品が手に入れば売上が増えるが、扱えない
ときがあります。
そんなとき、自分たちでつくってしまうという選択肢も
あるのを忘れています。
つくったことがないからムリと決めつけずやってみることです。
過去、できないと思っていた商品製造をゼロから成し遂げた
ことが複数回あります。

最初は「ムリ」という雰囲気で進んだのですが最終的には
完成し販売までしています。
どうすれば自分たちでゼロからつくることができるのでしょうか。
その開発プロセスを見ていきたいと思います。

徹底研究

参考にするのは、自動車メーカーの他社商品の研究手法です。
自動車メーカーは他社の商品(自動車)をあらゆるルートを
使って入手し研究しています。
その手法がそのまま「ゼロから開発」へ導入できるのです。

バラす

入手した商品(自動車)をすべてバラします。
分解できるところまですべて部品を外していくのです。

部品を調べる(調達先を調べる)

バラした部品1個1個を今度は調べていきます。
どんな部品が使われているのか。
材質は?
ここで重要なのはその部品をつくっているメーカーは
どこかということ。
調達先を調べるのです。

調達先の部品メーカーがわかると直接コンタクトを
とって新たな部品調達を依頼することもあるようです。

ゼロから開発でメーカーになる

商品開発するには、試作品をつくることからはじめます。
最近は「ひとりメーカー」も増えており、開発して製造する
ことは個人の仕事にもなってきました。

ようするに製造開発する環境はすべて整っているということ。
すべて世の中に準備されているのを自覚しておくことです。

すべてはアウトソーシング

製造開発の環境から考えると「すべてアウトソーシング」する
ことが可能。
商品開発のコンセプトだけ考えれば
・設計する
・試作品の部品をつくる
ことはネット上で依頼することができるのです。

世の中に販売されている商品が存在しているのなら、OEMで
つくっているメーカーにコンタクトを取り、その商品に付加価値を
追加して発注するという手法もあります。
これを実際に取り入れてメーカーとして販売している会社も
あります。

まとめ

今回伝えたいのは、「自分たちでつくる」「自分たちで開発する」と
いうことを選択肢にいれておくということ。
できないと思いこんで選択肢を減らす必要はありません。

経営はある意味「選択肢を増やすこと」が仕事です。
選択肢を増やしながら最善の道を選ぶ。
これが経営の実力になります。