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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
会社の上昇を勘違いする人たち
会社は業績がわるいときだけ問題が発生するわけではない。
業績が上昇しているときも問題は発生する。
なぜか。
「会社が成長すること」と「個人の成長」はすべての人に連動して
いないから。
自分の実力を出し切って、個人の能力を成長させている人は
会社の業績が上昇していることに対して実感がある。
そのため、自分の力を出し切らないと会社の業績が落ちるのではないか
という危機感を感じている。
その逆は、なんとなくマイペースで仕事をしていたら、勝手に
会社の業績が上昇してしまった場合。
努力も薄く、全力を出し切ってもいないので業績上昇が永遠に
続くように感じる人たちです。
力を発揮していないのに業績が上昇してしまうので全能感で
満たされることがあるのです。
人は際限なく天狗になるもの
人はどこまで天狗になるのか?
人はどこまで天狗になることができるのか?
「調子に乗っている」「怖いもの知らず」「暴走している」
と表現はさまざまですが、まわりの目を気にせず自分がすべて
正しいと思いながら進んで行く姿が天狗と言われます。
「無敵」な状態。
上記のマイペースで全能感を持つ人たちは、天狗の状態。
まわりからどのように見られているかも鈍感になり
自分の言動がまちがっているとは1ミリも考えていない。
しかも際限なく、無制限で上り詰める。
だからこそ、問題を引き起こしてしまう。
調子に乗って激しい言動をとってしまうのです。
「えっ、あの人が、、、そんなことをした?」
と感じたことは1回や2回ではありません。
人はカンタンに豹変してしまうのです。
昇進と比例してバカになるらしい
無能レベルまで昇進する、という言葉があります。
ビーターの法則です。
具体的には下記の内容。
「組織において人はおのおのその無能レベルまで昇進する」
「ピーターの法則 創造的無能のすすめ」 ローレンス・J・ピーター 著https://www.amazon.co.jp/dp/4478760853/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_F80BDb420ZQ38
「組織はいつかすべて無能な人々の集団となる」
「賢いはずの人々の集団が考えられないようなヘマをしでかす」
昇進するひど、現場を離れて、具体的な仕事が少なくなっていきます。
そうすると自分が解決する仕事が少なくなり、最後にはやることが
なくなり「無能」になる、という法則。
そんな無能な人が増えていけば組織自体が無能集団となる、と
言っています。
最後には会社の判断が大きく誤ってしまう。
有能な人たちの集まりだったはずなのに大きく失敗する、ということ。
まとめ
こうして振り返ってみると会社の調子が良いときも
油断はできません。
ネガティブに考える必要はありませんが慎重になることは
忘れたくありません。
ひとつ実践できることは、調子の良いときにも言葉遣いを
丁寧にすること。
営業の達人(日本一)は
「出会う人、全員に敬語を使いなさい」
とアドバイスしています。
だからこそ日本一なのかもしれません。
こうした当たり前のことを実践することだと感じます。