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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
組織をつくるには優先順位がある
組織づくり。
安定した組織へ。
自発的な組織にしたい。
自ら考える組織を。
経営者やリーダーの想いは常に組織に向いています。
ある程度、自発的に動く組織が欲しいと願っているのです。
組織をつくることができるリーダーは限られています。
どういうことか。
たまたま自発的に動いている部署のリーダーになった人は
錯覚を起こします。
別の部署のリーダーになったときにリーダーとして組織をつくる
という力を発揮できない人もいるからです。
結果を出しているリーダーがすべて組織づくりができるとは
言えないということ。
では組織づくりができるリーダーは何をしているのか。
どのような優先順位で組織づくりをしているのか見ていきます。
![雲](https://www.businesscreation.jp/wp-content/uploads/2019/09/aozora0729IMGL8729_TP_V4.jpg)
人の掌握
いきなり組織をつくることはできません。
まずは人を掌握すること。
一人ひとりを正確に把握することです。
この部分、見過ごしているリーダー、経営者がいると感じます。
新しい部署のリーダーになったとき、事業を承継したときに
いきなり指示命令をし始める人がいます。
本当にそれで大丈夫なのでしょうか。
信頼関係が醸成されれば問題ありませんが、信頼関係が薄い状態で
リーダーが力を発揮することはありません。
1対1の信頼関係が優先です。
組織をつくる前に。
部署内、会社内を1人ずつ掌握し、考えていることがわかる、
気持ちがわかることが最初のステップです。
(注:気持ちがわかる、というのは賛同する同意する、という意味では
ありません)
![](https://i2.wp.com/www.businesscreation.jp/wp-content/uploads/2019/09/PAK85_shinryokunomori_TP_V4.jpg?fit=683%2C1024&ssl=1)
スタートミーティング
組織を新しく受け持ったとき、スタートのミーティングは
大切です。
スタッフは新リーダーに対して
・期待できるのか
・可能性があるのか
を問うています。
何もしてくれないリーダーだと烙印を押されると誰もついて
きません。
「あんな人がリーダーをやっていて大丈夫なのでしょうか」
という意見が耳に入ってきたこともあります。
これも期待の裏返し。
リーダーには過度な期待がかかっていることを忘れないことです。
スタートミーティングの事例はあまり表に出てきませんが
ひとつだけ事例を取り上げておきます。
「私が田中角栄であります。皆さんもご存じの通り、高等小学校卒業であります。皆さんは全国から集まった天下の秀才で、金融、財政の専門家ばかりだ。かく申す小生は素人ではありますが、トゲの多い門松をたくさんくぐってきており、いささか仕事のコツは知っているつもりであります。これから一緒に国家のために仕事をしていくことになりますが、お互いが信頼し合うことが大切だと思います。従って、今日ただ今から、大臣室の扉はいつでも開けておく。我と思わん者は、今年入省した若手諸君も遠慮なく大臣室に来てください。そして、何でも言ってほしい。上司の許可を取る必要はありません。できることはやる。できないことはやらない。しかし、すべての責任はこの田中角栄が背負う。以上!」
田中角栄「伝説のスピーチ」
https://bunshun.jp/articles/-/10389
これは田中角栄氏が大蔵大臣になったときに官僚の前でスピーチ
したときの内容。
人心掌握という言葉がありますが、このスピーチで惹きつけられた
人は多かったはず。
それほど、リーダーのスピーチにはメンバーが動かされるという
事実を知り、慎重に言葉を選ぶようにすることです。
![空](https://www.businesscreation.jp/wp-content/uploads/2019/09/tachiarai01DSC02733_TP_V4.jpg)
まとめ
組織づくりの優先順位ということで組織づくりの初期を
振り返ってみましたが、最初が大事ということをあらためて
感じます。
新リーダーに就任したとき、新しい経営者として就任したときに
どのようなスタートを切ることができるかが将来を決めてしまいます。
スタートの瞬間は一瞬ですが、そのために時間をかけて準備しても
いいのではないでしょうか。
一瞬にかける、というつもりで毎日の中から蓄積していくことだと
思います。