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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

儲けるのではない

ビジネスでは「儲ける」ことを考える。
どうしたら儲けられるのか。
何をしたら儲けられるのか。
どのようなビジネスなら儲けられるのか。

そんな視点でビジネスを考えていく。
そうすると
「この商品なら儲けられるのではないか」
「このサービスなら儲けられる」
と答えを導いていく。

そこからビジネスを計画し実行していくと
必ずしも正解にたどりつかないこともある。

なぜ。
なぜ儲けられないのか。
なにか間違っているのか。
見落としているのか。

「儲ける」という発想でうまくいかないときに
考えておきたいポイントを今回は考えていきたいと思います。

山小屋

顧客から支持されるか、という視点

儲ける、という視点で考えてしまうと欠けてしまうのが
顧客から支持されるという視点。

顧客から支持されるというのは、
・顧客が必要としている
・顧客が本当に困っていることを解決できる
というレベルで支持してくれる内容。

その視点が欠けているのです。
儲ける、ということで興奮してしまい、本当に顧客が
必要としていることを見失っている現象です。

儲ける、という視点では、「いくら儲ける」という利益計算に
目が行きがち。
その利益額に興奮してしまい、基礎的なことを見失うことに
なるのです。

また、顧客が必要としていることから考えると「儲からない」と
感じてしまうこともあります。
試算すると「さほど儲からない」ビジネスに見えてしまうのです。

林

ビジネスは顧客支持から考える

ビジネスを継続させるには、顧客支持から考えることです。
顧客に必要とされるビジネスにする、顧客が必要とする会社にする
ことでビジネスは継続します。

ただ、最初はさほど利益があがらないビジネスになることも
あります。
しかし、顧客が必要とし支持されることは口コミでも広がって
いき、最終的には損益分岐点を越えていきます。

ということは、ビジネスの継続性を考えるには、顧客支持から
考えるだけです。
儲ける、という視点で考えることは横に置いて考えることも
必要だと感じます。

まとめ

目先の利益に走ることで大事なものを失ってしまう企業を
見たことがあります。
顧客が支持するという信用を失ってしまうのです。

顧客が本当に必要とするビジネスを立ち上げる経営者は
「儲けるのではなく、儲かるようになる」と信じてビジネスを
展開していきます。

そこにはビジョンがあり使命があります。
最初から利益が出なくても、そのビジネスに意味があると信じて
進んでいくタイプの経営者。
そうした経営者が新しいビジネスをつくり、世の中を進化させて
います。

利益を出すことが経営ですが、世の中にない商品やサービスを
つくりだすときは、利益が後になるパターンもあることを
知っておくことだと思います。