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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
指標を知っておくと
「もっと効率よく仕事しましょう」
「効率を意識して仕事してください」
と朝礼・ミーティングなどで注意をうながすときがあります。
こうした場合、その後仕事が効率化されていくことは
どの程度の割合で達成しているのでしょうか。
あまり効率化が進まないときには、どのようにして
効率化を成し遂げればいいのでしょうか。
今回は、そんな状況の中でリーダーが知っておくべき
指標について考えてみたいと思います。
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稼働率
仕事の稼働率という視点は欠かせない。
どの職種でも稼働率は測定するべきだと思います。
ただ稼働率といっても1%単位で測定する必要はありません。
ざっくりと「純粋に仕事している時間」を測定するだけです。
というのは、効率を上げると10%アップを目指したいからです。
・40%だったら50%へ
・50%だったら60%へ
・60%だったら70%へ
と到達したいのです。
この稼働率の考え方も職種によってそれぞれ特徴があります。
営業職の稼働率計算方法
最もゆるやかな時間の使い方をしていると思われているのが
営業職。
営業の稼働率とは、どう考えればいいのでしょうか?
これにはコツがあります。
それは
【受注前、契約前の商談時間】
だけで稼働率を考えるのです。
そうすると、労働時間内の商談時間の割合で計算することに
なるのでかなり低い稼働率になるのが普通です。
そこをどれだけ上げられるのかがカギになります。
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営業職の稼働率を上げるには
営業職の稼働率が低い現実を目の当たりにすると
「いろいろ忙しいんです」
「移動時間もかかるので」
という意見が出ると思います。
そこは否定しません。
ただ、そこから何を改善するできるのか?です。
よくあるのが、営業スタッフの方が営業以外の仕事を
積極的にされている場合があります。
人に頼むのが苦手、まわりの人に良い人だと思われたい
という心理から、そうなっているようです。
自分が動き回ってしまうのです。
自分が動くことを止めれば、稼働率はすぐに上がります。
人に仕事を任せれば稼働率が上がるのです。
自分がやらない仕事を増やすほど稼働率が上がっていくだけです。
ここにリーダーが気がつくことです。
そうすれば、稼働率向上への道は最短距離。
もっとも短い道のりで到達するのです。
まとめ
このように「稼働率」という指標をもとに話しをすれば
「効率よく仕事しましょう」が「○○の稼働率を○月までに
00%まで到達しましょう」といったように具体的に会話が
できるようになります。
ココ、あいまいにしたくない部分。
良くしましょう、ではなく数値で話しをするだけのことです。
そこから会社の稼働率が上昇サイクルに入っていくのです。