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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

なかなか進まないプロジェクト

組織ではプロジェクトを進めることがあります。
戦略的に売上を増やすためのプロジェクトから
会社を改善させるプロジェクト、風土を変えるような
プロジェクトなど種類があります。

そんな中で、緊急性があまりないが重要な課題である
会社の風土を変容させていくプロジェクトについて
取り上げてみます。
というのも、コレという解決策がひとつではなく、
正解がないように感じる領域だからです。
それぞれの会社によって解がちがう世界。

解がちがう世界であっても、解を求めるには必要な
要素があるのかを確認したいと思います。

毎月やっていますが

たとえばプロジェクトのミーティングを毎月している場合。
いわゆる研修っぽい感じで行っているケース。
ある本を題材に意見交換をしたりしているのです。

しかし、何年やっても手応えがない場合があるのです。
参加者も「参加理由」「ミーティングの目的」を理解していません。
理解できない場合もあります。
そのような状況が続くと、組織は何年経っても変わらないということです。

PDCAさえ動かない

理路整然とPDCAを作成したのにも関わらず
進まないことがあります。

やるべきTO DOもリスト化されており、スケジュールも
決まっています。

しかし、できないのです。
やらないのです。こm

出席率が上がらない

全員が集まって行うミーティングや研修。
人が集まらないことがあります。

急ぎの仕事が入ったので、どうしても外せない仕事なので
という理由です。

すべて脇が甘いから

なんと言いますか、うまくPDCAが進まない会社に
共通する原因があることに気がついたときがあります。

共通する原因はほとんどないはずなのですが、ここだけは
共通するんだ、と感じた次第です。

それは
「リーダーの脇が甘いこと」
です。

脇が甘いというのは、もともと相撲で使われる言葉で
取り組みのときに脇で相手の腕を締め付けることが弱く
相手に有利な状況をつくってしまうことです。

守りが弱いということを指しています。
ここでは、リーダーの守りが弱いということ。

リーダーは攻めは強い。
・アレがダメ
・コレはよくない
・是正しろ
・ココまちがっている
という指摘は上手なのです。

しかし、逆の部分は弱い人がいるのです。

脇が甘いリーダーが次にすること

脇が甘いリーダーはスタッフから言われることに対して
弱い。
リーダー自身のことを質問されたり、チェックされたりすると
何も言えない。
さらに言い訳までするリーダーがいるのです。

見られている自分を意識する

脇の甘いリーダーが次にやること。
それはスタッフ全員に
「見られている自分」
に気がつくこと。

そして「見られている自分」を意識することです。

自分の行動から改める

見られていることに気がつけば、行動が変わります。
行動、発言が慎重になるのです。

そう、自分から行動を改めていくことです。
この辺り、気がつかないと改まることはありません。
カギになるポイントです。

発言する前に発言内容を反芻する

さらに気がつくと、発言の内容が変化してきます。
バージョンアップしていくのです。
というのも、発言するときに慎重になるだけでなく発言する前に
発言内容を考えるようになります。

この発言をしたら、どのように受け取られるのかを
シミュレーションしてから発言しているのです。

そこまで到達すれば脇が甘いという状況は脱します。

まとめ

こうして考えてみると、急ぎではないプロジェクトほど
実は緻密に進めなければならないことに気が付きます。
緊急性がないので、緊張感が足らない。
そんな感じでしょうか。

実は急ぎではないが重要なことは、丁寧に扱うことです。
丁寧に進めることです。

少しでもいいので進めばいいのです。
そこを雑に進めると問題が発生します。
脇が甘い状態です。
リーダーの発言があいまいになったり、目的をあいまいに
説明したりしてしまうのです。

こんなときはリーダー自身が自分を振り返ること。
落ち着きを取り戻すこと。
そして丁寧に進めることだと感じます。