【fjconsultants365日Blog:3,982投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
まだ、やっていない
「1ヶ月前から言ってますけどいつになるんですか?」
と、ミーティング最初がこんな会話からスタートしたことがあります。
しかも、約束していたのは社内書類ではなく、社外(顧客)へ
向けた資料。
期限の約束はしていない資料ですが、さすがに2ヶ月放置は
どうでしょう。ひどい状況です。
指摘された方はなんて答えたか?
「1時間後に出します」
という返答でした。
1時間でできる資料が2ヶ月間放置されたのです。
このときに、どのような対応が求められるのでしょうか。
だれかを責めるのか
やらなかった個人を責める。
責任を取ってもらう、
というのが通常ではないでしょうか。
ただ、個人を責めても解決しない。
その人ができるようになっても、他の人がまたやらなく
なるのです。
そう、この問題、個人の問題ではなく組織の問題ということ。
組織という単位が大きすぎれば、チームの問題と言い換え
できると思います。
というのも、チームの性質が「やらなくてもいい」という
雰囲気なのです。
細かいことができていないことなあるわけです。
たとえば、
- 朝の出社がギリギリ
- ミーティング開始が遅れる
- ミーティングメンバーが揃わない
- 朝礼にリーダーがいない
- 体調を崩す人が目につく
そんなチーム体質なのです。
その状態で個人を責めたところでほとんど意味がありません。
ではどうすればいいのでしょうか。
誰が言い続けるのか
チームの体質を変えるには、変えるために言い続ける人が必要です。
そんな1人がいるかどうかだけなのです。
だいたいの場合、放置されているだけ。
放置の間は何も言わない。たまに言うだけ。
1週間に1度、確認するかどうか。
そんな感じなのです。
これでは、毎週ミーティングをしていてもチームの体質は変わりません。
毎日のように言い続けられる人が求められる場面なのです。
ここで注意することは
「任せることと放置することは明らかに違う」
ということ。
その違いがわかる人が、毎日の確認コミュニケーションを
取ることが可能だと考えています。
まとめ
このように「進まない」ことをどこの責任にするかによって
方向性が変わります。
個人の責任にすれば、解決するように見えますが
また別の人が同じようなことをしてしまい、次の問題の人が
発生するだけです。
組織やチームの課題にすれば、組織やチームの体質改善になり
明確にできるようになっていきます。
どこの責任にするかによって、このように方向性が大きく変わる
ことを自覚したいところです。