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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

まだ、やっていない

「1ヶ月前から言ってますけどいつになるんですか?」
と、ミーティング最初がこんな会話からスタートしたことがあります。

しかも、約束していたのは社内書類ではなく、社外(顧客)へ
向けた資料。
期限の約束はしていない資料ですが、さすがに2ヶ月放置は
どうでしょう。ひどい状況です。

指摘された方はなんて答えたか?
「1時間後に出します」
という返答でした。

1時間でできる資料が2ヶ月間放置されたのです。
このときに、どのような対応が求められるのでしょうか。

sky

だれかを責めるのか

やらなかった個人を責める。
責任を取ってもらう、
というのが通常ではないでしょうか。

ただ、個人を責めても解決しない。
その人ができるようになっても、他の人がまたやらなく
なるのです。

そう、この問題、個人の問題ではなく組織の問題ということ。
組織という単位が大きすぎれば、チームの問題と言い換え
できると思います。

というのも、チームの性質が「やらなくてもいい」という
雰囲気なのです。
細かいことができていないことなあるわけです。

たとえば、

  • 朝の出社がギリギリ
  • ミーティング開始が遅れる
  • ミーティングメンバーが揃わない
  • 朝礼にリーダーがいない
  • 体調を崩す人が目につく

そんなチーム体質なのです。
その状態で個人を責めたところでほとんど意味がありません。
ではどうすればいいのでしょうか。

sky

誰が言い続けるのか

チームの体質を変えるには、変えるために言い続ける人が必要です。
そんな1人がいるかどうかだけなのです。

だいたいの場合、放置されているだけ。
放置の間は何も言わない。たまに言うだけ。
1週間に1度、確認するかどうか。
そんな感じなのです。

これでは、毎週ミーティングをしていてもチームの体質は変わりません。
毎日のように言い続けられる人が求められる場面なのです。

ここで注意することは
「任せることと放置することは明らかに違う」
ということ。

その違いがわかる人が、毎日の確認コミュニケーションを
取ることが可能だと考えています。

まとめ

このように「進まない」ことをどこの責任にするかによって
方向性が変わります。

個人の責任にすれば、解決するように見えますが
また別の人が同じようなことをしてしまい、次の問題の人が
発生するだけです。

組織やチームの課題にすれば、組織やチームの体質改善になり
明確にできるようになっていきます。

どこの責任にするかによって、このように方向性が大きく変わる
ことを自覚したいところです。