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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

強烈な反対をされる

会社の課題、組織の問題について改善提案をすると
強烈な反対をされることがあります。
「それはどんな意味があるのですか」
「それをやった後はどのような結果が出るのですか」
「だれが統率するというのですか」
などと提案を阻止するという姿勢で反論を出してきます。

こんなとき、何を考えればいいのでしょうか。
どう進めればいいのでしょうか。

強烈な反対だからこそ

このような場面、頻繁に経験してきたので、いつも
感じることがあるのです。

強烈な反対があるからこそ、その点が大きな課題であり
解決すれば効果が大きいということ。
この提案が課題を芯でとらえており、解決へストレートに
直結するからこそ、強烈な反対をしている。
そうとらえています。

よくある事例としては、組織の既得権益を守るために
強烈な反対をしているケース。
リーダー格のベテランが役職がないときに、役職を
つくるために部署を創設したりすると、その部署を
消滅させるときに既得権益を守ろうとするのです。
もともと必要性が少ない部署なので消滅することも
速い段階で検討、決断されてしまうのです。

その点は第二次世界大戦で日本軍が負けたことを解説した書籍
『失敗の本質』
に解説されています。
時が経っても、変わらないものは変わりません。

失敗の本質
失敗の本質 戸部 良一 https://www.amazon.co.jp/dp/B00BN16XX8/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_3U0aEbMME9AF8

ちなみに

ちなみに強烈な反対をされる方は頭の回転がはやい。
優秀な人が多いのが特徴です。
しかし、なぜか仕事の結果は出さない。

よく見てみると、言われたことしかやらない。
自分から「これをやりたい」といった提案がないのです。
自分が言い出すと責任を取らなければなりません。
そうした場面では消極的なのです。

なので、失敗がない。
マイナス評価がない。
逆に大きなプラス点もない。
そんな感じなのです。

そのような人を見ていつも感じるのは、能力の出し惜しみは
もったいない、ということ。
せっかくのチカラを自ら封印している。

そのため、大きなプラス点を稼ぐこともないので、どうしても
防御の姿勢しか選択肢がなくなるのです。
防御のための攻撃が「強烈な反対」という形に行き着きます。

まとめ

組織が動かない、新しいことに取り組めない、拒否される
というのは、今までなんとなく業績が上がっていたからでしょう。
マイナスになることもなく、理由なき現状維持が続いているときほど
何もしないものです。

そのツケがそろそろまわってきそうです。
そのような場面が来年以降は急増すると予想しています。
できることなら、今から手を打っておくこと。
会社を利益を増やすには
・イノベーション
・マーケティング
だけと言われています。
それ以外は大きな利益につながることが少ないのです。
そのため時間がかかる。
なので今から進めておくだけなのです。