【fjconsultants365日Blog:4,017投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

新しい目標なんていらない

年末になると今年の振り返りをする人も多いですが、
そのときに「来年こそは」と新たな目標や計画を立てる人も
多いことでしょう。

振り返りをすると、「達成した」ことより
・「できなかったこと」
・「未達なこと」
にフォーカスしてしまいがちだからです。

特に「手をつけなかったこと」に対して自己否定をしてしまいます。
そのため「来年は気合いを入れて」と気持ちを高揚させようと
するものです。

ここで考えてほしいポイントがあります。
それは「新しい目標は必要か」ということ。

仕事、経営では数値による目標管理は欠くことができません。
個人のスキルアップに関しては目標が必ず必要なのでしょうか。
その点を考えてみたいと思います。

街

個人のことは誰からも干渉されない

個人のスキルを高める、能力を身につけるという目標は
黙っている限り誰からも干渉されません。

応援されることもなく、激励されることもない、
進捗確認をされることもありません。
ひとりで取り組み、ひとりで進めること。面白さも少ないのです。

sky

目標より

目標より「取り組めること」を考えることのほうがウエイトが
大きいと考えています。

たとえば、「仕事(スキル)の本を年間100冊読む」と目標設定する
人と「何冊読めるのか試してみる」と考えた人がいるとします。

この場合、どちらの継続率が高いでしょうか。
100冊読むという具体的目標の人は、一旦ストップしてしまうと
リスタートできない恐れがあります。
今からリスタートしても達成できない」と判断してしまうからです。

もう一方の「何冊読めるのか」とチャレンジしている人は
一旦ストップしても、すぐにリスタートすることができます。
具体的ゴールがないからです
単なる実験をしているだけ。
自分に対して実証実験を実行しているに過ぎない。
目標が具体的ではないので、「できていない」「目標との差」を
具体的にわからないというメリットが生じているのです。

まとめ

自己新記録にチャレンジする、というのが成功率が高いと
考えています。

全力でやってみて、どこまで到達できるのか?
を問うだけにするのです。

途中のプロセスで効果測定しないこと。
有効性を判断しないことです。

個人のスキルアップについては、結果もひとつに絞って考える
必要もないでしょう。
スキルアップのための読書を目標にしていて、ほかのビジネスアイデアが
出てくることもあるからです。

そうなれば、スキルアップが結果ではなく、新しいビジネスが
うまれたことが結果になるかもしれません。

ゴールを絞らないほうが想像以上の結果を出せることがあるのは
事実です。

そう考えると、目標設定にもノウハウがあることがわかります。
達成させるには、継続しなければ到達しません。
ゴールを決めることより、継続できるプロセスをうまく構築すること
だと感じます。