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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

急に減退する

目まぐるしく世の中が変わると言う事は、正しいと
思っていたことが正しくない状態になったり、
欲しいなぁと思っていた商品が急に購買意欲が減退したり
大切にしていたものがあまり価値がないことに気がついたり
します。

この激しい心模様の移り変わりが、疲れを感じさせます。
しかし、この流れが続くとなると、売れていた商品が
急に売れなくなったり、人が集まるようなコンテンツが
一瞬のうちに陳腐化してしまいます。

陳腐化と言うのは商品開発においては製造側が意図的に
仕掛けるものでした。
計画的陳腐化といいます。

これが消費者が主導権を持って、陳腐化させるのが
今後の特徴です。

この陳腐化と言う事について今回は考えてみたいと思います。

ドライブ

陳腐化サイクル

陳腐化にはサイクルがあります。
スマホは2年縛り、3年縛り、などがあるので、
陳腐化のサイクルは3年前後です。

自動車はフルモデルチェンジを7年ごとに行っています。
その間にマイナーチェンジを2回ほど行いますので実質的
には2〜3年ごとに陳腐化させています。

計画的に陳腐化させることで、旧モデル商品を所有
することのモチベーションを意図的に下げます。
まだ、それ使っているんだ(持っているんだ)」
とまわりに言わせる効果があります。

短くなる

陳腐化サイクルは短くなってきておりましたが、
新型コロナウイルスによってさらに短くなると
予測しています。

というのも、世の中の状況が毎月、毎週のように
背景がすべて入れ替わってしまうからです。

その度に価値観も変わり、前に価値観に飽きる。
マンネリに感じてしまうのです。

欲しいと感じる期間が短くなる、と言い換えることも
できるでしょう。

つくる側は

陳腐化サイクルが短くなるのはいいのですが、
商品を提供する側にはマイナス要因です。

開発を増やさなければならない。
在庫が増える。
同じ商品の再販による収益が減っていく。


難易度は上がるばかりです。
では、どうすればいいのでしょうか?

売り切り商品

そうなると、組織は開発メインの体制に移行していきます。

販売は省力化。
製造数も売り切る数のみ。
初回ロットだけの販売に徹する。


これが、避けて通れない道となるのです。

少量生産

一度に発注して製造するロット数も少なくする必要が
あります。
1,000、2,000単位で製造していた商品も小ロットで
製造しながら、コストも低減しなければならないのです。

そんなことを提案すると、「無理だ」と言われそうですが
どこか一社でも実現したら、追いかけるしかありません。
追いつけなければ、先はないだけです。

それがビジネスの醍醐味でもあり、厳しいところ。
自分たちが先に実現すれば総取り。
遅ければ先細り。


提供数をコントロールすることは、いま直面している
ことであり避けることができない課題になりつつあります。

まとめ

製造業の業界では、【多品種少量生産】が言われ
はじめて時間が経ちますが、まだ道半ばです。

今後、少量の単位がさらに少なくなります
それは避けられないでしょう。

多品種少量生産を実現するには、技術進化や飛躍が
あるはずです。

チャンスがあるのです。
果敢にチャレンジした企業がブレークスルーしていき
市場を席巻すると考えています。

どちらを選ぶのかは自分で決めるしかありません。