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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
長蛇の列
珍しく人が列をつくっている、と写真を撮ってしまいま
した。
中四国で初の『成城石井』(スーパー)。
6/29にオープン。
岡山駅の改札前にあるので長蛇の列は目立ちます。
「◯◯初」というインパクトは大きいですし魅力的。
この時期、他に「◯◯初」という話題も少ないので
余計に目立っています。
成城石井は【安くない】スーパーマーケット。
この時期でも集客できるのを見ると潜在的な成城石井
ファンがいるのを感じます。
成城石井の魅力のもとになっている品揃えはマーケ
ティングを学ぶ人のための題材として最適。
ジャンルごとに見ていくと魅力の源泉がわかります。
店舗面積は限られますが、魅力を詰め込んでいます。
同じジャンルの中で、商品数(メーカー数)が多いの
が特徴。
こだわりがある人を納得させる商品種類を展開している
のです。
最強のキャッチコピー
最強のキャッチコピーは【新発売】と言われています。
新規出店も同じ扱いです。
新発売は、「買いたい」「行きたい」と想起させる
コピーであり、イベント。
「新発売なら買わなきゃ」
「新規オープンなら行かなきゃ」
となるのです。
・新発売という刺激を求める人
・新発売がないと不満な人
・新発売なら買ってしまう人
・新発売をイベントだと感じている人
・新発売と聞くと興奮する人
といったように、新発売の魔力があるのがわかります。
新発売を連発させるのも、ひとつの戦略だというのを
覚えておいて損はありません。
この時期に飲食店オープン
新規オープンがコロナで延期のためか減っています。
なので、頑張ってオープンする店舗は否が応でも
目立ちます。
飲食店のオープンが先月ありました。
この時期、外食に行きたい人たちがきっかけを失って
いたので、新規オープンがあると
「お祝いに」
「応援に」
行かなければならない、となるのです。
良い意味で「きっかけ」をつくってくれるイベント。
ありがたい存在なのです。
パワーはプラスだけでなくマイナスにも
新発売はパワーがあるので、プラス面だけとは
限りません。
新発売の魔力に翻弄されている業界も存在しているのです。
たとえば自動車業界。
自動車はフルモデルチェンジしないと売れない、という
ジレンマがあります。
そのため、自動車販売店(ディーラー)の業績は
新車発売によって大きく左右されています。
新車発売がない年は売上が伸びない。
明確に差が出てしまっているのです。
日産自動車は今年新車(キックス)を出しますが、
実に2年半ぶり。
新型車という範疇で考えるとリーフ以来の10年ぶり。
クルマが売れない要因は、「新車発売がなかったから」
と販売店からは不満が出てしまっています。
まとめ
新発売のプラス面、マイナス面を考えてみました。
戦略としては今後も有益な内容です。
使いこなせるよう年間計画に盛り込みたい。
常に新発売という話題を出し続ける企業であることも
ブランドのひとつだと感じます。