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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

そろそろ本業転換をする企業が出てきます

ビジネスモデルを見つめ直す時期としては、最適な
時期が来たと思います。

なぜならビジネスモデルの強さ弱さが露呈してしまった
からです。

売り上げがある程度あり、利益がある程度稼げるときには
ビジネスモデルを考え直すことはあまりありません。

このままでは、まずいかもしれないと思っていても、
とりあえず損益分岐点を越えているとき、課題は
先延ばしにしてしまいます。

1年ほど前に下記記事を書きました。
このような不況が来る前に本業転換をおすすめした
内容です。

今だと、新型コロナウイルスでプラス面がすべて
一蹴されてしまった。

そのため、これからは本格的な本業転換や部分的な
本業転換が進むはずでしょう。

変化のない商品と顧客リスト

扱っている商品サービスがここ数年変わらない、
もしくは10年以上変わっていないケース。
商品ラインナップの顔ぶれが変わらないパターン。

お客様のリスト、お客様名簿を見て変化がない、
もしくは少しずつお客様が減っている状態。

新しいお客様のリストはほとんど追加はされて
いない。
別の言い方をすれば新しい名刺を取得できていない状態。

これが転換への指標となります。
変化していないことが強みになるのは理念やポリシー
だけです。

ビジネス自体は不変が強みになることはありません。
ロングセラーの商品は変わらないのでは?と思って
いるかもしれません。

ロングセラーの商品でも、実はマイナーチェンジし
続けています。
同じではないのです。

転換必要性の見極め

様々なビジネスを見つめていますが、本業転換を
しなければならない業界が結構あるのに気づかされます。

本業転換の必要性を見極めるポイントは、

本業転換見極めポイント

・時代適合性
・商品開発、サービス開発の自社関与度
・受注のコントロール度
・販売のコントロール度
・リアルとバーチャルの割合

(アナログとデジタルの割合)

です。

ベストな状態(あるべき姿)は
【時代に適合した商品サービスを自社開発し
 可能な限りバーチャル領域で直販する】

ことになります。

バーチャル領域というのは、現在はWebが主体。
それぐらいしか手段はありません。

仮想空間などのバーチャルはまだ先のことだと
予測しています。

バーチャルという方向へ

もう少し具体的に言うならば、
リアルで存在していたもの、商品がバーチャルに
置き換わっていきます。

これから10年20年かけてゆっくりとそうなっていきます。
特に必要不可欠な商品以外は、バーチャル化しやすい。
バーチャルへの参入障壁が低いと考えています。

すぐにバーチャルを実現する必要はありませんが、
その方向性だけは見誤らないことです。

スマホだけあれば仕事が完結してしまう、ということが
話題になっていますが、バーチャル化の象徴です。
働き方改革の一種だと考えています。

現在スマホひとつで仕事ができる業界は少ないですが、
スマホだけで仕事が完結する業界が毎年増えていくだけ
なのです。

それを予測すると、今自分がしている仕事が将来

・どこに置き換わっていくのか
・どのような変わり方をするのか
・何に代替されていくのか


を考えるのが経営者の仕事になります。

最近は、そのような将来の話をすることが多くなりました。

本業転換という言葉を出すと大げさな言葉になって
しまうのであまり使いませんが、本業の移行、
スライドは普通のこととして、取り組んでおきたい
ところです。

まとめ

「居酒屋」のワタミが「から揚げ」のワタミに変身します。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7522/ir_material/143037/00.pdf

同じ飲食なのでビジネスモデルは一緒ではないか?
という疑問があると思います。

しかし、居酒屋は夜の食事
から揚げは昼の食事

居酒屋は店舗への来店型。
から揚げはテイクアウト、デリバリー型。

大きく違うのです。
本業転換のひとつで、本業の移行事例。

急激な売上減少になった企業ほど、こうした
本業転換や本業移行がいま求められています。