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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

オフィス拡張

米国のアマゾンがオフィス拡張に1,500億円を投資する
と報道されていました。

コロナ禍でオフィス不要論が出ているこの時期にオフィ
ス拡張という真逆の決断をしているアマゾンにどのよう
な考えがあるのでしょうか。
探ってみたいと思います。

オフィス不要論の広がり

オフィス不要論が拡大してるのは周知の事実です。
大企業になればなるほど、スタッフの人数が多いので
社内で新型コロナウィルスに感染してる人が出てきて
おり、出社を抑制するしか方法がないのです。

そんな理由で在宅勤務を進めてきたら予想以上に仕事
が回ることに気がついたのではないでしょうか。

そのため思い切ってオフィスを半分ぐらいに減らすと
決断をしている企業も出てきています。

そうすればオフィスの固定費が下がり、都心の一等地
に借りているオフィスなどは空室が出てくるか、もし
くは価値が下がってくるのではないかと予想されてい
ます。

なぜ今オフィス拡張なのか

米国アマゾンはこの時期に人の採用を急激に進めてい
ます。
3,500人のホワイトカラーを採用するなどと言う案も
公開されています。

要するに不景気における人財採用が他社との差別化に
なることに気づいているのではないでしょうか。

スペックの高い人が採用できる時期に来ているので、
思い切って投資をしていると思われます。

逆張り投資戦略

アマゾンの戦略は他社がやっていない部分に思い切っ
て多額の投資をして差をつけていく戦略です。

今まで、倉庫や配送に関して多額の投資をして他社を
圧倒してきました。

今後は人財戦略で他社を圧倒していくのではないでし
ょうか。

まとめ

逆張り経営では、他社と真逆のことを進めていくので
まわりから、社内からはクレージーだと感じられるこ
ともります。

頭がおかしくなった、と言われかねません。
しかし、逆張りは成功すると他社との差が一気に広が
ります。

他社を圧倒するには順当な戦略ではなく、逆張りに
かけるのも戦略なのです。

逆張りは失敗すると大きなマイナスであり、痛手に
なります。
しかし、撤退基準を設けて取り組めばリスクは限定
的になり、リスクヘッジも可能です。

こうした真逆の戦略が出てきたときには、どうして
そのような戦略を決断したのか背景を探ると、自分
たちの経営に活かす部分も出てくると感じています。