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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

発売当時は高額

世の中のどの企業も発売していない商品
は当初高額な価格がついています。
高額であっても、その製品の機能が優れ
ている場合は売れます。

売れることによって販売台数が伸び、他
社も参入してくることで価格は一気に下
がり1/10程度になっていきます。

過去を振り返りながら価格について考え
てみたいと思います。

ファックス160万円

ファックスが発売されたときの価格は、
160万円。

今なら自動車が1台購入できる価格です。
それでも売れた。

それほど画期的なツールだったからです。
瞬時に図面が送付できる。
手書きの文書がすぐ届く。

それまでは郵便で送付しなければなりま
せんでした。
近いところでも翌日まで時間がかかりま
す。

送付する手間もかかります。
封筒に入れて宛名を書いてポストに投函
しなければなりません。
それがファックスならば事務所にいなが
らすぐに送付できるのです。

思い起こせば、就職したときに最初に覚
えてのがファックス操作方法でした。

振り返るといかに画期的な商品であった
のかがわかります。

価格が1台160万円でも売れたのが理解
できるでしょう。
その後、価格が下がり各家庭の電話機
に付加されるようになりました。

家庭用電話機と家庭用ファックス電話機
が同じ価格になったからです。

現在は複合機と呼ばれるプリンターまで
セットになった電話機が家庭にも普及し
ています。

価格は1万円台です。
ファックスについてだけ考えても当初の
1/100まで下がっているのがわかります。

ファックス

ワープロ300万円

ワープロは発売当時、300万円でした。
作家の先生が導入して話題になっていま
す。

大きさも持ち運びではなく、机並みの大
きさで巨大なものでした。

しかし、手書きからの脱却はメリットが
大きい。

例えば、書いた文章を手直しできる。
単純なことですが、完璧に手直しできる
メリットはワープロ導入前と比較して
いかに大きなことか。

それまでは原稿用紙に手書き。
修正するときは、原稿用紙に追加して書
かなければなりませんでした。

そのための原稿用紙を作家は特注してい
たのです。
行間に幅のある原稿用紙を特別に印刷し
てもらっていたのです。

細かい修正作業は校正というプロセスで
行いますが、そのときに使われる校正記
号があります。

この校正記号表を見れば、原稿を作りあ
げていく過程が理解できると思います。

そんな作業もワープロの出現で短縮化さ
れているのです。

現在はパソコンのソフトとして代替され
てしまったのでワープロという製品はあ
りません。

単なるパソコンの付属品扱いです。
ソフトの価格もフリーソフトがあるくら
いなので無料に近い。
価格としては消滅したと言っていいでしょう。

まとめ

今後、普及が広がりながら価格が下がる
商品はなんでしょうか。

思いつくところで
・電気自動車
でしょうか。

現在は400万円〜500万円が相場です。
これが半額の200万円を切ってくると、
一気に普及期に入ります。

日本のメーカーでは日産と三菱自動車
だけが電気自動車を販売していました。
今年に入り、ホンダが電気自動車を発売
開始。
トヨタも出してくるという噂になってい
ます。

価格帯と普及時期の相関関係を見ていく
のは楽しい作業です。

自然に売れる価格帯、値頃感が理解でき
るようになります。
試してみてください。