【fjconsultants365日Blog:4,266投稿目】
~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

新卒には

日本は新卒採用を中心に行ってきている
ので会社に入ってから仕事が教えてもら
える環境があります。

中途で採用になった場合でも教育の場は
現場で与えられており教育については、
十分な体制があると思います。

教育の時間は与えられていると解釈して
間違い無いでしょう。

教育に関して、1年間2年間3年間といっ
た時間をかけているのです。

そう考えると教育費用の投資金額が大き
いのではないかと思われます。

しかしそれが違うのです。何故なのでしょうか。

1/20の規模しかない

GDPにおける人財教育投資の割合は米
国と比較すると日本は20分の1しかあり
ません。(14年までの5年間平均比較)

このデータは何を物語っているのでしょ
うか。
本当に教育の投資が少ないのでしょうか。
不思議に感じます。

マネージャー教育に

日本では新人教育に対してとてもお金を
かけていると思います。
それに比べて米国などの諸外国は新人教
育の投資はしません。

そもそも一人前になってない人は正社員
として採用されないシステムになってい
ます。

新人教育と言う概念があまりないのです。
正社員になるには実力がなければ成立し
ないのです。

では、どこに教育投資をしているのでし
ょうか。

それは、会社の将来を担うマネージャー
層へ多額の教育投資をしています。
言い換えれば、会社に多額の利益貢献を
するであろうマネージャーやマネージャ
ー候補に会社は投資をしているのです。

時間の投資はしているが

それに引き換え、日本では新人時代は
費用をかけますが、それ以外では教育
費用を投資するというより、時間を投
資して社内教育で行う習慣があります。

というのも、日本の大企業は外部から
講師を招いたりすることに慎重でした。

会社の情報が漏れるのではないか、ノ
ウハウが盗まれるのではないか、と疑
心暗鬼な面も存在していたのです。

それに引き換え米国などでは会社の業績
が上がるのであれば、多額の投資をして
も良いのではないか、と判断しています。

投資判断をしているのです。
そのため、それが教育費用の数字となっ
て現れているのでしょう。

まとめ

人財への教育投資は時間かお金か。
経営者は迷うところですが正解はありま
せん。
会社側は「きっかけ」を与えるにしか
すぎないからです。
多額のお金を教育に投資しても成果が上
がるとも限りません。

勉強のために時間を与えても学ぶかどう
かもわかりません。
しかし、人財教育は会社の向上の根幹で
あることは事実です。必要な部分です。

また最近では政治家が企業の生産性につ
いて
会社規模が小さいほど生産性が低い
と言い出しました。

会社規模が小さければ生産性も低く、人
財への教育投資もされていないと解釈で
きます。
だから、会社規模を適正化すると言い出
すのではないかと予測しています。

中小零細企業への優遇策は今後減少して
いくのではないでしょうか。

人財教育の費用はデジタル化されれば無
料に近い価格まで下がっていくと思いま
す。
しかし、教育のコンテンツが提供される
からといって学ぶ人が増えるかは疑問が
残ります。

経営者やリーダーの仕事のひとつに
「学ぶきっかけ」や「動機付け」
を与えることが重要になるでしょう。
不燃性の人に火をつけられるリーダー
今後は活躍するのではないでしょうか。