【fjconsultants365日Blog:4,270投稿目】
~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
減らしている
そろそろ人員削減のニュースが出てくる
ようになりました。
予想通りの展開です。
これから、年末にかけて増えていくので
しょうか。
今回は人員削減ではなく、真逆の採用戦
略をとっている企業も見ていきたいと思
います。
非鉄金属・電線メーカーのフジクラは14日、本社勤務の管理職100人を早期退職制度で減らすと発表した。東京本社に勤務する管理職の約10%に相当する。
東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドが業務が無いダンサーなど一部の契約社員に配置転換を要請し、合意できなければ退職などを促していたことが14日、分かった。約4000人いる正社員と嘱託社員には冬の賞与を7割削減する。
増やす企業
人員削減する企業がある一方で、増やす
企業もあります。
ニュースでは話題になりにくいですが、
経営のポイントでもあります。
では、どのような企業か増やしているの
でしょうか。
女性を中心とする生命保険の営業職員が増えている。生命保険主要8社に聞き取り調査したところ合計の営業職員数は20万人強と、7月月初(または6月末)時点の前期末比で約3000人増えた。
スーパーマーケットの売り上げが増えて
います。
そのため部分的に人手不足が発生してお
り、採用を続けています。
大手居酒屋グループがスーパーにスタッ
フを派遣している状況です。
転職先としてもスーパーマーケット業界
を選ぶ人もいるくらいです。
衣食住に関わる業界は不景気でも強い、
というイメージがあるのでしょう。
他にも採用に力を入れているのが生命
保険業界。
生保の営業職をここにきて増員してい
ます。
ニュース記事では「受け皿として・・・」
と書かれてありますが、ホンネは日頃が
採用難なので、この時期に積極的に採用
しているのではないでしょうか。
景気が良い時期は採用広告を出しても
採用枠が埋まらない。
不景気になると良い人財が採用できる。
経験則でわかっているのでしょう。
逆張りの戦略です。
日頃採用難ならば
採用に応募してくるのは人気投票の順番。
企業の業績で必ずしも決まるわけでもあ
りません。
公開企業(上場会社)は業績を公開して
いますが、それ以外の企業はほとんど
公開していません。
そのため、財務的や業績が良い企業に
人が集まっているわけではないのです。
雰囲気や人気で応募人数はは左右され
ているのが現状です。
そのため、日頃の採用がスムーズに進
まない企業にとっては、今からはチャ
ンスです。
生保営業職の採用を見ていると、この
時期を虎視眈々と狙っていたのでは
ないでしょうか。
そのために採用の余力を取っていたのか
もしれません。
まとめ
【不況もまたチャンスなり】
そう感じる事象です。
人財を手離す企業があれば、人財を手に
入れる企業もある。
それが現実です。
人材については【ゼロサムゲーム】だと
感じます。
「ゲーム理論」と呼ばれる経済理論の用語。参加者の得点と失点の総和(サム)が0(ゼロ)になるゲームのことを指す。
https://www.nomura.co.jp/terms/japan/se/A01892.html
一方がマイナスになれば、もう一方は、
プラスになる。
人財の総和は限定されているので、すべ
ての企業がプラスになることはありませ
ん。
だから、不景気もまたチャンスという
戦略を選択する企業や業界が存在する
のです。