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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

新政権

新しい首相が誕生します。
菅義偉官房長官が新総裁になりました。

経営に関して何が変わるのだろうか?
どのように影響があるのだろうか?
気になるところがいくつかあります。
その点を取り上げてみたいと思います。

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改革

菅氏の言葉を見ると「改革」を強調して
います。
どのように改革していくかその方向性が
重要になると思います。

ある程度、方向性が見えてきたので、ま
とめてみます。

再編

中小企業に関しては、
足腰を強くしなければならない
という言葉がクローズアップされています。

もう少し言い方を変えて説明されており、
中小企業は生産性が低い
と強調されているのが目につきます。

しかも生産性が低い理由が、会社の規模
が小さい
ことと伝えています。

この論調は官僚の主流の意見ではなく、
菅氏のブレインであるデービット・アト
キンソン氏の論調と全く同じです。

規模が基準に

この方向性で政策が進むと、会社規模が
求められるなります。

会社規模の小さい企業は現状より不利益
な環境
に置かれる可能性も否定できません。

ココが今後のポイントのひとつ。
重要なところでしょう。

最低賃金

最低賃金が上がる可能性も大きくなりま
した。
最低賃金を上げることで生産性の低い企
業を淘汰するのが目的のひとつになります。

市場から自然に退場させていくことにな
るでしょう。
低賃金で成立させていたビジネス、利益
率に余力のない企業は追い詰められる形
になるかもしれません。

日本の生産性向上というマクロのために
は、ミクロは思い切って改革する、とい
う方向性だと解釈しています。

統合加速

また規模を求める統合については、メリ
ットが増えるでしょう。
規模を大きくし、会社数を減らす。
その先に生産性向上がある、という論理
です。

統合は中小企業ほど経験が少なく苦手意
識があります。
単なる経験不足だと思っていますがハー
ドルが高い。

そのハードルを超える企業は時流に乗っ
てメリットを享受する可能性が高くなる
のです。

地銀再編

地方金融機関についても言及されている
のが気になります。
「将来的には数が多すぎるのではないか」
「再編もひとつの選択肢になる」

と明確に言っており、宣戦布告にしか見
えません。
ようやく、とうとうやるのか、と感じる
部分です。

金融庁の思惑もあろうかと思いますが、
菅政権で手をつけることになるのでしょ
うか。

地方の金融機関は中小企業の経営に深く
関わっており、再編による影響は小さく
ありません。

まとめ

政権が変わるとき、政策も変わる。
その影響は小さくありません。
菅政権の改革スピードは未定ですが、遅
くないと予想しています。
速いスピードで改革していく。
そうなれば、経営は追随変化スピードを
上げることになります。

そのつもりでこれから経営することにな
りそうです。