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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

こんなにいい商品なのに

『どうして?』
『こんなに反応少ないの?』
『おかしいと思う』


新商品の販売を新規の顧客にする場合、伝える内容(文章)によって反応は大きく左右します。

新商品の発売スタートした結果が出てきたとき、冒頭のような反応がミーティングに参加しているメンバーの口から漏れてきました。

商品がある程度他社商品より差別化されているのも関わらず反応が少なかったからです。
もっと売れると思った、というのが実感でしょう。

とは言っても、担当している方は「じっくりタイプ」なのでそれなりに頑張って仕事をしていたと思います。
ただ、【あともう少し】が足らなかったのです。

内容を精査

顧客に伝える内容(文章)は一人で考えても限界があります。
そのため複数人で集まって考えることにしました。

一字一句読み直しながら、文章を作り直したのです。
再構築したという表現の方が合っているかもしれません。

文章の再構築とは、一つのセンテンスを何度も読み直しながら書き換えていきます。
書き直していきます。

ときには、センテンスをすべて入れ替えることもあるくらいです。
今回は、論調を途中で展開させました。
顧客視点の言葉で表現するようにしたのです。

読む人は自分のことに置き換えて読みます。
自分のこととして読むわけです。
しかし、売る側はどうしても一生懸命に商品のことばかり描いてしまうのです。

ここに落差が発生し、理解されず、反応も低いままになってしまう。
だから、読み手の感覚と読み手の言葉で表現すると一気に理解される量が増えるのです。

いざ再出発

新しい内容で顧客にリリースを流しました。
すぐに反応が出てきたのです。

反応率も上昇していますが、反応された見込み客が対象としたい顧客層だったのも嬉しい結果です。

こうした伝える内容(文章)を何度も精査することは仕事では意味があるのです。
特に販売に直結する局面では手を抜くわけにはいきません。

時間をかけて取り組む内容なのです。
ここに時間を投資できない人には結果は導かれてこないでしょう。
特に、景気後退局面では結果は出ないはずです。

まとめ

何度も読み直して内容をつくりなおす。
この作業が好きな人は少ないかもしれません。

しかし、その作業のおかげで結果が出てくれば面白いと実感するはずです。
最初のステップはひとりでは到達できないかもしれないのでまわりでサポートするのは有効な手段です。

それにしても今までの仕事品質では結果が出ないのを実感します。