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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

年末だから

年末だから時間がまとまって取れる時期になります。
この時に戦略をじっくり考えるのも良い機会ではないでしょうか。
今回は価格戦略について取り上げたいと思います。

価格戦略には

価格戦略には4つの種類に分ける考え方があります。
協調価格、適応価格、日和見価格、略奪価格の4つです。(Nagle)

『価格決定におけるマーケティング戦略』より

下記にそれぞれの解説をあげておきます。

協調価格 cooperative price

少数の大企業からなる寡占的市場で多く見られる。企業は協調的に価格を変化させプライスリーダーが最初に価格を変化させ他の企業がそれに追随する。

適応価格 adaptive price

この価格を適用する企業は、かなり小規模な企業であり大手の企業が設定した価格を業界標準価格として受けとめ自ら価格設定の主導をしない。

日和見価格 opportunistic price

これは適用価格よりいっそう競争的である。ここでは価格は競争上の武器として利用され、他の企業が価格を上げたとき、値上げを遅らせたり、値上げしなかったりして、当該企業は市場のシェアを増やそうとする。他企業が価格を下げたときは、直ちに追随し、しかも大々的に行い、値下げで膨らんだ需要をより多くとろうとする。

略奪価格 predatory price

市場支配力が強く、財務的に競争企業より動的に強い大手の企業が用いる戦略である。特徴としては破壊的な低価格を伴う

価格は

価格は、このように分類して考えてみると企業間の力関係、もしくは協調関係に左右されています。
また、他社が価格を変動させたときにどのタイミングで追随するのかがカギになります。

たとえば、対立構造にあったり競争関係にある場合は、価格の変動が著しく激しい動きをします。
ネット通販を見ればそれがわかるでしょう。
ネット通販の商品価格は秒単位で変動しているからです。
価格の追随が売り上げを左右しているのです。

まとめ

戦略を考えるときには、数多くのパターンを知っておくことが新しい戦略のひらめきにつながります。

価格戦略にはきりがなく、常に新しい戦略が生み出されています。

今後も通貨自体が変化する可能性も大きいので、価格戦略はまた新しい内容が生まれてくる余地ができています。

目が離せない分野です。