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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

逃げ出す人

仕事を放棄する人はあまりいません。
仕事放棄はサボることと同じだからです。
しかし、仕事を選んでいる人はいます。

「その件については知らない」
「関わらない」
「聞いてないからな」

そんなことを言う人を過去に何人か見てきました。
ある意味、これが大人の世界なのかもしれません。

マイナス評価をつけられないよう仕事を選んでいく。
出世術のひとつとして今でも残っているのでしょうか。

ただ、まわりからどのように見られているのか。
単に『逃げた人』としてレッテルを貼られます。
本人はあくまでも否定し続けると思いますが、まわりの評価は低い。

大きなトラブルやピンチが発生したときに組織の上の人が逃げることが最近は発生しているようです。
何かの理由をつけて。

これ、逃げ道を探しているか、逃げ道を作ろうとしているだけなのか。
見事な敵前逃亡(トラブル前逃亡)です。

まさか、あの人がそんなことするのですか。
そのようなことが起こると不況の大きさを感じます。

逃げない人

その一方で逃げない人もいます。
逃げない人は『実力がある人』です。
理由をつけて逃げる人は実力がない人です。
そう定義して間違いはありません。

解決できるかわからない状態でも立ち向かっていく人は
『なんとか解決できるかも』
と感じています。
過去の経験から可能性を感じ取っています。

逃げる人、逃げない人、双方とも自分の力を知っています。
己の能力を理解しています。

逃げない人は解決可能性の能力を有しているのを知ってますし、逃げる人は逃げた方がいいと判断できる自分の実力を知っているのです。

できる範囲は居心地がよい

自分で完全解決できる仕事は満足感があります。
しかし、成長はありません。
厳しい言い方ですが快適な領域にいるから能力が伸びない。

現有能力の中で仕事をしているからです。
『トラブルウェルカム』の方は、解決するかはわからない段階で挑んでいくので能力が飛躍していきます。
『コンフォートゾーン(快適空間)から飛び出せ』と言われるのはそのためです。

心地よさは仕事の中ではプラスではない。
そう考えておくことです。

まとめ

不況時ほど、役員はじめ役職者が結果を出さなければなりません。
ピンチのときほど結果を出す実力が求められます。

会長だった経営者が社長に戻ることがメディアに出る時期になったのも背景には結果を求められているからです。

もしくは逆に大抜擢もあります。
社長交代の新聞発表を見ながら年齢的に若い社長の割合も増えているのも特有のことだと感じます。